「BYD SEAL」はどんなクルマ?
前置きが長くなりましたが、ここからは「BYD SEAL」をチェックしていきましょう。
「BYD SEAL」は、全長4800×全幅1875×全高1460mmのDセグメントに属する4ドアセダンです。
このクラスはメルセデス・ベンツ「Cクラス」や、BMW「3シリーズ」、アウディ「A4」などの実力者がそろう激戦区。自ずとユーザーのチェックレベルは厳しくなることが予想されます。
ではまず、気になるデザインから見ていきましょう。
「BYD SEAL」のデザインは、欧州自動車ブランドで実績を重ねてきた、ウォルフガング・エッガー率いるデザインチームが担当。欧州車に必要とされるスポーティーさとラグジュアリー感を兼ね備えたデザインワークに成功しています。
■「BYD SEAL」のエクステリアデザイン
「BYD SEAL」はエンジンを搭載しないので、冷却用のラジエーターが不要。そのためノーズが低くシャープな、EVらしい先進的なグリルレスのフロントエンドとなっています。
そして、スラントしたAピラーから独立したトランクルームまでを、流れるようなデザインで形成。クーペを思わせる華麗さが印象的です。
リアエンドのデザインも、LEDランプによるシャープなコンビネーションランプの水平基調が優美。加えてバンパー下部にはブラックのディフューザーを配して、スポーティーかつマッシブです。
■「BYD SEAL」のインテリアデザイン
続いてインテリアもチェックしましょう。
ルーフ部分は紫外線カット率99%のパノラミックガラスルーフとなり、まるでオープンカーのような開放感をもたらしてくれます。
ドライバーとパッセンジャーを包み込むような、インスツルメントパネルからドア部分、ステアリングホイールの造形は、スポーティかつ高級感に満ちたもの。ドライブする喜びを増加します。
15.6インチの大画面タッチスクリーンは電動で縦横向きに回転します。
シフトセレクターはシンプルながら、ラグジュアリー感も兼ね備えます。
ドライバーとパッセンジャーには、ベンチレーションとヒーターがうれしいパワーシートが用意され、ダイヤモンドパターンのレザーがあしらわれます。
そして、ドアパネルは繊細で立体的なデザインが選ばれ、マテリアルもラグジュアリー感のあるものに。
リアシートは分割可倒式でトランクルームへとつながり、また、フロントにも50リッターのスペースのトランクスペースが用意されているのも、BEVならではです。
■「BYD SEAL」の走行性能はどう?
「BYD SEAL」には、2種類のグレードが用意されています。
まずは2WDの「BYD SEAL」。こちらは、モーター出力が230kWです。
上位モデルは4WDの「BYD SEAL AWD」。フロントに160kW、リアに230kWのモーターを搭載し、0-100km/h加速は3.8秒と、強烈です。
そして、BYDのブレードバッテリーは電池容量82.56kWhの薄い板状なので、積載性の効率化とハンドリングにも好影響を与えます。
満充電では、「BYD SEAL」なら最大640km、「BYD SEAL AWD」は最大575kmの走行距離を可能にします。
■「BYD SEAL」の価格はいくら?
気になる価格を改めてチェックしましょう。
「BYD SEAL」はメーカー希望小売価格が528万円です。また、「BYD SEAL AWD」は605万円となっています。
加えて、BYDは「1000台限定:導入キャンペーン特別価格」を設定。先行1000台までは、「BYD SEAL」が495万円、「BYD SEAL AWD」が572万円となっています。