梅雨が明け、夏の強い日差しが降り注ぐようになった。一年で一番強い紫外線が降り注ぐ時期とあって、日焼け対策を中心にスキンケアを意識しはじめた人も多いと思う。
そこで全薬工業は、20歳~59歳の男性435名を対象に、男性の夏場のスキンケア事情についての調査を実施したので、専門家の解説と合わせて結果をお伝えしよう。
「スキンケアの意識が上がっている」男性は38.6%、肌に変化を感じたのは「シミ」が最多で30.3%
「ここ数年の猛暑で、スキンケアに対する意識に変化はありましたか」と質問したところ、約4割(38.6%)が「スキンケアに対する意識が上がっている」と回答した。
また、「肌にどのような変化を感じていますか」と質問したところ、紫外線による「日焼け」よりも「シミ」を気にする男性が30.3%で最多という結果に。
特に40代以上の男性は「シミ」を気にしており、20代は「日焼け」に次いで「ニキビ」が気になる男性が多いことが分かった。
Q2で、ここ数年の猛暑でスキンケアに対する意識が「上がった」「どちらかと言えば上がった」と回答した人に、「意識が上がった理由」について質問したところ、「肌の老化防止」が約6割(60.1%)、「肌トラブル防止」が約5割(47.6%)という結果になった。
グラフ内の青枠のような「人からの目線が気になる」や「周囲から良く思われたい」という人からの目線より、赤枠のような自身の肌トラブルや老化防止など、自分自身のありたい姿のためにスキンケアに向き合う人が多く、意識の高まりがうかがえる。
暑い日にこそやってしまいがち?スキンケアの専門家が解説する夏の「誤解美容」ランキング
下記グラフ内に記載している8項目の夏場のスキンケア方法について「正しいと思う」「正しくないと思う」かを質問したところ、「洗顔料は汚れが気になる箇所からのせる」「朝洗顔は洗顔料を使わず水洗いが良い」「汗をかいたらこまめに洗顔したほうが良い」というスキンケア方法については、過半数が誤解していることが判明。
また、夏場のスキンケアにおける誤った美容方法について、「知らないものがある」「全て知らない」と回答した人は合わせて約8割(84.4%)という結果に。
ここ数年の猛暑で、スキンケアの意識が高まっている傾向にあるが、夏場のスキンケア方法に関する情報は浸透していないことが推測される。
8項目の夏場のスキンケア方法について「正しいと思う」「正しくないと思う」か質問したところ、正しいスキンケア方法として、認知度が一番高かったのは「皮脂が気になってもゴシゴシ洗いはしない」が約8割(80.5%) という結果に。
次いで、「化粧水は洗顔後すぐにつける」「テカリやすい夏は、乳液等の保湿をしないのは誤り」が正しく認識されているという結果になった。
8項目の夏場のスキンケア方法について「正しいと思う」「正しくないと思う」かを質問したところ、 約6割(57.0%)の男性が「汗をかいたらこまめに洗顔することが良い」と誤った回答をしていた。
次いで、「朝洗顔は洗顔料を使わず水洗いが良い」が約5割(54.5%)、「洗顔料は汚れが気になる箇所からのせる」が約5割(50.1%)の人が誤りと回答し、夏場のスキンケアを誤解していることが判明。
■スキンケアの専門家*¹が「誤解されがちな夏場のスキンケア方法*²」を解説
Q.汗をかいたらこまめに洗顔したほうが良い:誤り
「洗顔の回数が多いと、肌のバリア機能が崩れてしまい、つっぱり感やかゆみ、乾燥などが生じることがあります。朝と夜の2回、洗顔料を使って洗うのが効果的です」
Q.朝洗顔は洗顔料を使わず水洗いが良い:誤り
「睡眠時は肌は汚れないと思われがちですが、寝ている間に付着した汗・ホコリ・ダニなど、水だけでは落としきれない汚れが存在します。睡眠時の汚れや皮脂を放置すると、皮脂が酸化し、毛穴の黒ずみやシミの原因になるため、朝も洗顔料を使って洗顔しましょう」
Q.洗顔料は汚れが気になる箇所からのせる:正しい
「洗顔料は肌にのせた瞬間から洗浄力を発揮するため、まずは汚れが気になる部位から洗い、乾燥が気になる箇所はなるべく洗顔料の接している時間が短くなるようにするのがポイントです。
また、男性の肌質は、額から鼻にかけての「Tゾーン」がベタつくのに対し、意外とフェイスラインやあご、口周りの「Uゾーン」はカサつくというケースが多く、それぞれのコンディションに合わせた洗い方をする必要があります」
Q.冷水で毛穴を引き締めながら洗う:誤り
「暑いからと言って、冷水での洗顔は、汚れが落ちにくくなります。また、冷水の洗顔は、肌への刺激になる可能性があるので、常温またはぬるま湯程度で洗顔することをおすすめしています」
※1:全薬販売株式会社 信頼性保証学術部 武田健太郎氏
※2:肌質によって個人差がある。