いつかはやってくる人生の終幕。旅立ちの前に近しい人との最後の別れをするために葬儀が執り行われるわけだが、この葬儀について生前から準備している人はどれくらいいるのだろうか?
燦ホールディングスはこのほど、2020年より毎年「ライフエンディングに関する意識調査」を首都圏、近畿圏で喪主または葬儀を執り行った経験がある40~70代の男女1,000名を対象に実施し、その結果を発表した。
想定している葬儀費用、1位は「50万円以上100万円未満」(34%)
「ご自身の葬儀費用は準備していますか?」と質問したところ、「している」が59%となり、昨年の47%から12ポイント増加した。
また、葬儀費用の準備方法は、「葬儀用に貯金」(306名)が最多で、次いで「生命保険」(288名)となり、「互助会」「親からの生前贈与」は少数派となった。
「葬儀費用はどのくらいの金額を想定していますか?」と質問したところ、最も多かったのは「50万円以上100万円未満」(34%)だった。以下、「20万円以上50万円未満」(21%)、「100万円以上150万円未満」(18%)と続いた。
「長期に渡るコロナ禍から日常に戻った今、望む葬儀の姿」として最も多かったのは、「家族や近しい人と最後のお別れをする小規模な葬儀」(431名)となった。以下、「家族の負担にならない葬儀」(347名)、「リーズナブルな費用の葬儀」(277名)と続いた。
家族と自身のライフエンディングプラン(終活)についてどのような考えを持っている?
「ご自身のライフエンディングについて、どのような考えをお持ちですか?」と質問したところ、「家族に迷惑をかけないためにやるべきこと」(485名)と認識している人が最も多いという結果になった。以下、「より充実した老後を過ごすために重要なこと」(245名)、「まだ先のことなので具体的に考えられない」(171名)と続いた。
「ご家族のライフエンディングについて、どのような考えをお持ちですか?」と質問したところ、「やってほしいと思うが自分からは言えない」(259名)という人が最も多かった。以下、「親が元気なうちにやってほしいと思う」(231名)、「財産、デジタル関係の情報を家族に共有してほしい」(202名)と続いた。
あれば良いと思うライフエンディングサポートについて尋ねたところ、「銀行や公的機関の手続き代行」(311名)が最多となった。以下、「相続の手続き代行」(264名)、「遺品整理代行」(188名)と続いた。
<調査概要>
調査名 : ライフエンディングに関する意識調査
調査期間 : 2024年3月14日~18日
調査対象 : 首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)、近畿圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)で喪主もしくは葬儀を執り行った経験のある40~70代の男女
回答者数 : 1,000名
調査方法 : インターネットによるアンケート調査
調査主管 : 燦ホールディングス株式会社
出典:燦ホールディングス
構成/こじへい