一見すると暮らしやすそうな街でも、治安の悪い一角があったり、夜になると様相が変わったりすることがある。また近年、住宅を狙った犯罪に関するニュースを目にする機会も増えていることから、住まいの防犯対策を強化しているという人も少なくないのではないだろうか?
不動産情報サービスのアットホームはこのほど、過去2年以内に防犯を意識して住まい探しをし、現在賃貸物件で一人暮らしをしている19~80歳の男女477名を対象に「防犯意識や住まいに求めること、不動産会社に求めることに関する調査」を実施し、その結果を発表した。
防犯意識と実態
■4割以上が長期不在時に自宅の防犯について不安に感じている
長期で不在にする際に、自宅の防犯についてどのように感じるか聞いたところ、「非常に不安」「やや不安」が合わせて44.0%となった。長期不在時に行っている防犯対策については「カーテンを閉める」「戸締りを念入りに確認する」が半数を超えた。
■約半数が防犯に対する意識はこの2年で上昇と回答
防犯に対する意識について直近2年程度で「高くなった」「やや高くなった」と回答したのは49.5%となった。高くなった理由については「物騒な事件が増えたと思うから」「身近で盗難が発生したから」というコメントが上がった。
■現在の住まいは防犯面で「安心できないと思う」が約3割
現在の住まいは防犯面で「安心できない」が約3割で、建物への侵入のしやすさなどが不安要素になっているようだ。また、過半数が洗濯物を外に干していないことがわかった。
■半数以上が引越し時に周辺の治安状況を調べている
現在の住まいに引っ越す際、周辺の治安状況を調べたのは57.0%となった。調べた方法については「そのエリアを実際に訪れて調べた」が最多の43.0%となった。
安心できる住まいの条件・設備
■防犯のために欲しいのは「モニタ付インターホン」で家賃に約1,500円上乗せ可
防犯のために欲しい住まいの条件・設備について、全体で最も高かったのは「モニタ付インターホン」となった。男女別にみると、男性は「防犯カメラ」、女性は「モニタ付インターホン」がトップだった。また、それぞれの設備を設置するために、 「モニタ付インターホン」は平均で1,497円、「防犯カメラ」は1,811円を家賃に上乗せできると回答した。