「まだ知られていないおいしいものをみんなに食べてもらいたい」という思いから、美食家のGACKTさんをうならせた逸品だけを取り扱うという美食ブランドが誕生した。
それが『GACKT極シリーズ』だ。世界中探しまわって見つけ出したものであっても、GACKTさんのOKが出なければ販売しないというこだわりぶり。発売記念イベントでは、GACKTさん本人が登壇し、ブランド誕生の経緯やこだわりポイントのほか、他では見られないエプロン姿も披露した。
『GACKT極シリーズ』誕生のきっかけ
食材を美しく見せる角度にこだわったという『GACKT 極シリーズ』のキービジュアル
神の舌を持つといわれるGACKTさんを唸らせるほどおいしい食品だけを販売するという究極の美食ブランド『GACKT極シリーズ』が、2024年7月10日より販売をスタートした。
このシリーズを手掛けるのは、北海道根室市にある株式会社オーシャンだ。美食家のGACKTさんをアンバサダーに迎えた食のブランドを展開するとは、一体、どのような会社のだろうと気になる人も多いのではないだろうか。
オーシャンは、カニをはじめとしたこだわりの海の恵みを多くの人に知ってもらいたいと、2014年に設立。通販サイトをメインに、厳選した食品の販売を行なっている。とはいえ、GACKTさんとの接点はどこにあるのか気になるところだ。
実は、オーシャンの代表取締役である荒木和人さんは、GACKTさんの大ファン。そして、『しんやのほたて』という帆立加工商品を差し入れとして送っていたことがきっかけなのだそう。
ある時、映画の撮影現場へ差し入れをしたところ、それが撮影現場のみなさんに大好評。自分がおいしいと思っていたものが、みんなもおいしいと感じるのだと実感したGACKTさんは、荒木さんに「東京で会いたい」と連絡を取った。
発表会では、「東京に呼び出されて、怒られるのではないかと思いながら向かいました」と荒木さん。すると、GACKTさんからは、ほかの商品も試食してみたいとの申し出があった。試食後、「これ、みんな知らないの、もったいないよね。ブランドにしたらいいのでは?」というGACKTさんの提案を受ける形で『GACKT 極シリーズ』が誕生した。
GACKTさんからNGが出た食材は販売しない
ブランドスタートのきっかけとなった極ほたて3種セット(燻油漬け、焼き、ソフト) 12粒入り 5,980円(消費税込み)
『GACKT 極シリーズ』は、そのブランド名の通り、GACKTさんがおいしいと認定したものだけをセレクトして販売するブランドだ。
海産物の取り扱い30年の経歴を持つ荒木さん自身が、「生産者の思いも伝えられる本当においしいものを」と選んだ食品をGACKTさんにプレゼンする試食会が、3回行なわれた。
それによって選ばれた全17品が、2024年7月10日から順次発売となっている。長年の経験から、荒木さん自身が太鼓判を押せるおいしい商品を提案したというが、どのようなこだわりでセレクトしたのか聞いてみた。
「素材重視です。食材の良さで選びました。漁に出る船の状況も調べ、どのような形で獲られたものかまで確認しています。また、通販ですので、家庭目線を忘れずに、シンプルに調理できるものを選んでいます」(荒木さん)
とはいえ、相手は、世界中のおいしいものを食べているGACKTさん。前情報なしでの試食会で、どれくらいOKがでたのだろうか。
「NGをたくさん出すものだと思っていたんですが、(食べてみて)めちゃくちゃ感動しました。7~8割くらい残ったと思います。また、プレゼンがうまいんですよ。例えば、シマエビ。冷凍も『めちゃくちゃおいしいね』とスタートして、そのあと、チルドを食べた時にさらに感動したんですよね。これ、一緒に食べたほうがいい。冷凍とチルドの食べ比べを思いついたシマエビ、ぜひ試してもらいたいですね。こんな食べ比べやってるとこほかにないですからね」(GACKTさん)
北海道 根室産 北海シマエビ 殻を剥いても色鮮やかなのがわかる。左が冷凍、右がチルド。
根室産の北海シマエビ自体めずらしい。試食会で、冷凍のほうのシマエビをひと口食べてみたら、もちろんとてもおいしい。その後、チルドを食べてみると、圧倒的ともいえるおいしさが押し寄せてくる。
チルドで販売できるのは、旬の6月中旬から8月下旬まで。この時期に食べ比べするのが、GACKTさんのおすすめだ。
忘れてはいけないのが、今回のブランド立ち上げのきっかけとなった『しんやのほたて』だ。ブランドローンチに合わせて、『極ほたて3種セット』と名づけられている。燻油漬け、焼き、ソフトの3種入り。燻油漬けは、ワインとペアリングするのがGACKTさん流。
幻のカニとも呼ばれている花咲ガニもチルドと冷凍の食べ比べができる。特におすすめなのが、1尾から1つしかとれない「ふんどし」という部分。
「一度口にすると、おいしいという意味がわかってもらえるはずです」と、GACKTさん。
筆者も試食してみたが、他では味わえない特有の歯ごたえと、カニの旨みがなんとも言えない。