海外で広がりを見せる教育アプローチ「SEL(Social Emotinal Learning)」。
社会性と感情のスキルを伸ばすもので、日本語では「社会性と情動の学び」と訳される。
アメリカでは子どもの成績アップや人生で成功をつかむために重要な教育法として、また、いじめや不登校といった問題と向き合う子どものメンタルヘルスを支える手段としても注目されている。
日本でも、変化の激しい時代を生き抜くのに必要な力を養う新しい教育メソッドとして徐々に注目され始めている。
このSELを家庭で実践する方法をまとめた書籍「世界標準のSEL教育のすすめ 『切りひらく力』を育む親子習慣」が発売された。
著者の下向依梨さんは、SELを基軸にした学びの企画やコンサルティングを手掛け、全国100校以上の学校改革に携わってきた。その経験を活かし、本書では子どもたちの多くが抱える問題にアプローチする方法が紹介されている。
「世界標準のSEL教育のすすめ
『切りひらく力』を育む親子習慣
―学力だけで幸せになれるのか?―」
著/下向依梨
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SELでリーダーシップや意思決定力が伸びる
日本の子どもたちは自己肯定感が低く、主体性に乏しいというデータもあるが、SELではこれらを解決する5つの力を育むことができる。
本書ではこの5つを「切りひらく力」と総称している。
(1) 自分への気づきを深める力 (自己理解力)
(2) 自分の感情とうまく付き合う力(自己管理力)
(3) 他者への気づきを深める力(共感力)
(4) 他者と良好な関係を築く対人関係力(社会スキル)
(5) 責任ある意思決定できる力(意志決定力)。
著者はもともと社会起業家の研究をしており、社会課題の解決のために主体的に行動して、創意工夫し諦めずに進むことができる人たちがどう育ったのか追究する中でSELに出会った。
SELは、思いやりを持ちながら課題を解決し、リーダーシップを発揮できる人を育むことができるアプローチ。
ビジネスでも成功し幸せな人生を送るために必要な力を伸ばすことができる新しいメソッドをぜひ家庭でも取り入れて欲しい。
■著者プロフィール
下向依梨(しもむかい えり)
株式会社roku you代表
大阪府生まれ。慶應義塾大学総合政策学部へ入学後、社会起業家について研究。在学中に、社会起業家育成のパターン・ランゲージを開発、出版。その後、米国・ペンシルベニア大学教育大学院で発達心理学において修士号を取得。帰国後は東京のオルタナティブスクールに勤務。2019年に株式会社roku youを沖縄県にて設立、代表取締役に就任。SEL(Social Emotional Learning /社会性と情動の学び)を基軸に、全国延べ100校以上の学校改革や総合的な探究の時間に関わる。『21世紀の教育 子どもの社会的能力とEQを伸ばす3つの焦点』(ダニエル・ゴールマン、ピーター・センゲ、 井上英之 〈監修, 翻訳〉/ダイヤモンド社)の解説を担当。一児の母。
https://www.roku-you.co/
構成/DIME編集部