スマホとの組み合わせ利用も快適に使えるが、本体にスピーカーが欲しいかも
次にスマホの外部ディスプレイとしての使用感をお伝えしよう。Type-C端子のあるスマホであれば、付属ケーブルを接続するとすぐに使える(下図)。iPhoneの場合は、2023年発売のiPhone 15シリーズ以外では、Lightning端子からType-Cに変換するコネクターが必要であるものの、Zoomアプリを使ったオンライン会議をはじめ、動画視聴やゲームをプレイするシーンでも、表示遅延を感じることなく利用できた。
■iPhone 15とVAIO Vision+ 14との接続イメージ
一方、ディスプレイ本体にスピーカーがあるとうれしかった。ノートPCとの利用では気にならなかったのだが、1台のスマホを使って2人以上の人でWeb会議に参加したり動画を視聴したりする際に、音源がスマホだとディスプレイとの位置関係で違和感を得ることがあった。また、スマホ本体を移動したり画面操作をしたりするときに、スマホのスピーカーを指で塞いでしまい相手の声が聞き取れなくなる事態も起きたためである。
次期VAIO Vision+ 14には、ぜひタッチパネルを搭載してもらいたい
リモートワークはおろか、仕事でノートPCを使うすべてのシーンで生産性を高めてくれる相棒に、VAIO Vision+ 14は最適なモバイルディスプレイであり一度使うと手放したくない気持ちでいっぱいになるほど満足度が高かった。
欲を言えばタッチ操作に対応してくれたら申し分ないのだが、タッチ非対応は世界最軽量との交換条件なのだろう。
なぜなら、ノートPCがタッチパネルでタッチ操作していると、外付けディスプレイもついタッチ操作したくなってしまう。またマウスを忘れたときのVAIO Vision+ 14側の操作では、ノートPCのタッチパッドだとワンテンポ遅れてしまった。とりわけ、Zoomなどでオンライン会議しているときの操作の遅れは致命的になり得る。「外付けディスプレイ使ってて…、画面の切り替え操作をするので少々お待ちを」ともたつくことが無いように、タッチパネル搭載を切望したい。
文/久我吉史