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大正製薬が過酸化脂質が多い皮膚におけるミノキシジルの発毛作用を実証

2024.07.17

大正製薬は、過酸化脂質の多い皮膚でのミノキシジルの発毛作用について研究を行ない、その成果を日本薬学会第144年会にて発表した。

健やかな毛髪の成長にとって、頭皮状態を正常に保つことは重要だ。これまで同社では、紫外線などの影響を受けた頭皮状態では、毛髪の成長に悪影響を与えることを継続的に実証してきた実績を持つ。

ミノキシジルが過酸化脂質で阻害された毛の成長を改善

今回の研究では頭皮にある「皮脂」に着目した。皮脂は紫外線による影響で「過酸化脂質」という有害なアブラに変化して、フケやかゆみの原因となる。

そこで、「過酸化脂質」が多い頭皮状態を再現した発毛実験を行ない、毛髪の成長に対して、過酸化脂質がどのような影響を及ぼすか確認。さらに、過酸化脂質が多い状態においても発毛成分ミノキシジルの効果が発揮できるのかを検証して、以下の2点を明らかにした。

(1)過酸化脂質は毛の成長を阻害
(2)発毛成分ミノキシジルは過酸化脂質が多い状態においても有効性を発揮

夏は紫外線が強くなるため、頭皮に有害なアブラである過酸化脂質ができやすく、毛髪の成長が阻害されるリスクが高くなると考えられる。

一般的に、薄毛の人の頭皮は皮脂がより多くなることや、頭皮が露出した部位が増えると紫外線も当たりやすくなることから、そのリスクはさらに高くなると考えられている。

また、夏に受けた紫外線ダメージが、秋の抜け毛増加の原因の一つになることも知られており、普段の生活の中には毛髪の成長を阻害する要因が潜んでいる。

今回、毛髪成長の阻害要因の一つである過酸化脂質に曝された頭皮においても、ミノキシジルは発毛効果を発揮できることを明らかにした。

【研究成果(1)】過酸化脂質は毛の成長を阻害

ヒトの頭皮と毛髪で起こる現象を、マウスの皮膚と毛で再現した発毛実験により、過酸化脂質がどのように毛髪の成長に影響するか検証した。

その結果、過酸化脂質を塗ったマウスでは、毛の成長が途中で止まることが確認された。これにより、過酸化脂質が多い頭皮では、毛髪の成長を阻害することが明らかになった。

【研究成果(1)】発毛成分ミノキシジルは過酸化脂質が多い状態においても有効性を発揮

発毛成分ミノキシジル5%外用剤を塗ったマウスでは、過酸化脂質塗布による毛の成長阻害が改善された。よって、ミノキシジルは過酸化脂質によって悪化した頭皮状態であったとしても、優れた発毛効果を発揮できることが明らかになった。

<参考資料/過酸化脂質とは>
過酸化脂質は、紫外線などによって酸化されて有害になったアブラだ。本研究では、皮脂に含まれる、酸化の影響を受けやすいアブラであるスクワレンと皮膚常在菌の代謝物が含まれた溶液に、紫外線を照射することで人工的に生成した。これは過去に報告のある、ヒトにおいて5月の曇天時30分間の紫外線曝露によって自然に生成されるものと同程度であることを確認している(河野善行ら、油化学、1991;40(9):715-718.)。

関連情報
https://www.taisho.co.jp

構成/清水眞希

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