【勝手にブック・コンシェルジュ 第10回】小池百合子都知事に、『カーラのゲーム』を
小池百合子さん、東京都知事選の三度目のご当選、おめでとうございます。
学歴詐称疑惑、政治資金パーティ裏金疑惑からの電通・三井不動産利権疑惑からの都庁OBの三井不動産グループへの天下り疑惑、ソーラーパネルやプロジェクションマッピングにまつわる利権疑惑。数々の疑惑を抱えておられたにもかかわらず、前回(2020年)の366万1371票よりは減ったとはいえ291万超もの票を獲得しての当選、いやあ、天晴れでございました。
で、どうですか? 創価学会(公明党)、自民党、統一教会、利権絡みの大企業によ支えられた組織票をバックに当選したご気分は。わたしのような何の後ろ盾もない庶民には想像もつきませんが、小池さんに限っては「うしろめたさ」みたいな気持ちはみじんもないんでございましょうねえ。
そんな「民意なき組織票」を背負ってほくそ笑んでいる小池さんにオススメしたい小説があります。ゴードン・スティーヴンズの『カーラのゲーム』。2000年に訳出された文庫なので現在は絶版になっていますが、Amazonのマーケットプライスでは入手可能ですから、是非お読みになっていただきたいんです。
『カーラのゲーム』
ゴードン・スティーヴンズ(著)藤倉秀彦(訳)
創元ノヴェルズ