普通のスマホと変わらない重さに進化したGalaxy Z Fold6
横折りタイプのGalaxy Z Fold6は、ネックでもある質量と厚みを改善。折りたたんだ状態でも厚さ12.1mm、質量約239gとなっています。
Galaxy S24 Ultraが約233gであることからも、大画面の折りたたみスマホながら、重さは通常のスマホほどといえる仕上がりです。
実際に持つと、ずっしりとした重さがかなり緩和されていて、手に持った感触も良好。閉じた状態だとスリムなので、手の小さい人でも問題なく使えるでしょう。
Galaxy Z Foldシリーズといえば、約7.6インチの大画面メインディスプレイでSペンを使えるのが大きな魅力の1つ。
Galaxy Z Fold6では、会議などでメモを取りながら録音をしていれば、後から話者を判別した文字起こしができる「ノートアシスト」機能が利用できます。メモをタッチすると、そのタイミングの音声が再生されます。
また、Galaxy Z Flip6と同様に、生成AI編集機能やリアルタイム翻訳機能なども利用可能。PDFファイルの自動翻訳もできます。
最低限のキーワードを入力すれば、プロフェッショナルな文章が作れるチャットアシスト機能も搭載されています。
ハードウエアとしては、Galaxy Z Fold6もストレートエッジデザインを採用しており、ベイパーチャンバーは前モデル比で約1.6倍大型化。レイトレーシングは53%向上しています。
搭載チップセットは、Galaxy Z Flip6も共通でSnapdragon 8 Gen 3 mobile platform for Galaxy。バッテリーは4400mAhとなります。
もちろん、両機種ともに、指紋認証と顔認証の両方や、IPX8の防水、おサイフケータイ機能に対応。OSアップデートは7世代まで保証されています。
AI機能に対応した2種類のワイヤレスイヤホン、進化したスマートウォッチも登場
Galaxy Z Fold6、Galaxy Z Flip6と共に登場したのが、ワイヤレスイヤホンのGalaxy Buds3、Galaxy Buds3 Proと、Galaxy Watch Ultra、Galaxy Watch7です。
Galaxy Buds3シリーズはデザインを刷新しており、スティック部分に「ブレードデザイン」を採用。ペアリング時などに光ることで、イヤホンがどのように動作しているのかが視認できるようになっています。
本体の形状としては、Galaxy Buds3がオープン型、Galaxy Buds3 Proがカナル型となります。Galaxy Budsシリーズとしては初となる、IP57の防水防塵性能にも対応しました。
特徴は、Galaxy AIを搭載したスマホと併用することで、リアルタイム通訳をイヤホンでも利用できる点。スマホ画面を見なくても、翻訳を耳で聞けるため、海外旅行時などには特に重宝する機能でしょう。
Galaxy Buds3 Proに搭載されるノイズキャンセリング機能も向上しており、周辺環境に合わせて自動的にノイズの除去レベルが調整されます。実際に試しても、ノイズの除去レベルはかなり高い印象です。会話検出機能をオンにしていれば、話しかけられた際には、再生音楽の音量が下がるため、イヤホンを着け外しする手間がなくなります。
Galaxy Watch Ultraは、新しくクッションデザインを採用しており、耐久性が向上。グレード4のチタニウム素材を採用し、10ATM、IP68、ミルスペックに対応しています。
厚みや質量が増している印象もありますが、一般的な腕時計と比較すれば、ストレスになるほどの重さではありません。
側面には、設定したアプリのショートカットが開ける「クイックボタン」を搭載しています。
また、デュアルGPSを搭載することで、トラッキングの精度も向上。3ナノプロセッサーを搭載し、従来機より約3倍早い動作性を持ちます。
バッテリーは省電力モードで最大100時間、通常使用で最大48時間となります。
Galaxy Watch7は、睡眠分析精度がAIアルゴリズムで強化され、睡眠シーンをより詳細に解析できるようになっています。
また、デフォルトで100種類以上のエクササイズが用意されており、パーソナライズ化された追加設定もできます。
取材・文/佐藤文彦