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パナソニックが過敏性肺炎の主原因、カビに対するナノイーの殺菌効果を確認

2024.07.15

新たにトリコスポロンに対する効果検証を実施、99%以上の殺菌効果を確認

パナソニックは、大阪公立大学 名誉教授 向本 雅郁氏の監修の下、過敏性肺炎の主な原因となるカビ、トリコスポロンに対するナノイー(帯電微粒子水)の殺菌効果を確認したことを発表した。

過敏性肺炎は、カビが空気中に放出する胞子を繰り返し吸い込むことで、発症する病気だ。症状は主に咳や発熱などで、風邪やウイルス感染症に似ており、調査した患者の7割は、風邪など別の病気と診断された経験(※2)があった。

また、住宅などカビ胞子を吸入しうる環境にいる時のみ症状が現れ、外出などで症状が改善する特徴を持っている。この過敏性肺炎のうち、7割を占める夏型は、湿度の高い8月頃にかけて発症する患者数が増加傾向(※3)にあるという。
※1 過去に検証済のクロカビ、カンジダに、今回検証を行ったトリコスポロンを加えた3種
※2 過敏性肺炎の患者30名を対象としたアンケート調査の結果(パナソニック調べ)
※3 参考:Ando M, et al: Japanese summer-type hypersensitivity pneumonitis: Geographic distribution, home environment, and clinical characteristics of 621 cases. Am Rev Respir Dis 144:765-769, 1991.

同社は、これまでナノイー(帯電微粒子水)による家の8大カビへの殺菌効果(※4)や未検証の有害なカビ3種への殺菌効果(※5)、殺菌メカニズムの一部解明(※5)を行ってきたが、過敏性肺炎の主な原因となるカビ、トリコスポロンに対する効果検証は行っていなかった。

そこで、新たにトリコスポロンに対する効果検証を行い、99%以上の殺菌効果を確認。これまでの検証結果と併せて、過敏性肺炎の原因の7割を占める病原カビ3種全て(※1)に対するナノイー(帯電微粒子水)の殺菌効果を証明することができた、と説明している。
※4 [プレスリリース]帯電微粒子水「ナノイー」のカビへの効果検証~ハウスダストなどに含まれるカビの成長とカビアレル物質の抑制効果を実証~(2011年9月14日)https://www.panasonic.com/content/dam/Panasonic/Global/consumer/nanoe/ja/topics/newsrelease_110914.pdf
※5 [プレスリリース]カビを空洞化し、殺菌 ナノイー(帯電微粒子水)技術による不活化作用機序の一部を解明(2023年5月30日)https://news.panasonic.com/jp/press/jn230530-1

なお、本検証は後述の試験条件での結果であり、実使用空間における効果を検証したものではない。

同社は今回の発表に際して、「パナソニックは、安全で安心な空間の提供を通じた社会への貢献を目指し、今後もナノイー(帯電微粒子水)技術を進化させるとともに、その可能性を追求し続けていきます」とコメントしている。

■本検証のポイント

・一般家庭の空気中に過敏性肺炎の原因となるカビが含まれる割合を調査した結果、調査対象の62.5%から過敏性肺炎の病原カビを検出(検証データ(1))
・過敏性肺炎の主な病原カビであるトリコスポロンに対する、ナノイー(帯電微粒子水)による殺菌効果を検証し、99%以上の殺菌効果があることが判明(検証データ(2))
・ナノイー(帯電微粒子水)を照射したトリコスポロンの形態観察を行った結果、細胞壁破壊と内容物の漏出による殺菌メカニズムが作用していることを確認(検証データ((2))

検証データ(1)
検証機関/テクノスルガラボ
検証対象/エアーサンプラーで回収した一般家庭8軒のリビングの空気サンプル
検証結果/調査対象の62.5%の一般家庭で、過敏性肺炎の病原カビが確認された。

検証データ(2)
検証機関/一般財団法人 北里環境科学センター
検証対象/トリコスポロン(Trichosporon)、クロカビ(Cladosporium)、カンジダ(Candida)
検証装置/ナノイー(帯電微粒子水)発生装置
検証方法/45 Lの試験空間にて、床面から10 cmの位置にナノイー(帯電微粒子水)発生装置を設置
検証対象が入ったシャーレを設置し、ナノイー(帯電微粒子水)を所定時間照射後、生菌数と走査型電子顕微鏡による形態観察を実施
検証結果/ナノイー(帯電微粒子水)を照射したトリコスポロンの生菌数を確認した結果、99%以上の殺菌効果を確認できた。また、形態観察の結果、細胞壁破壊と内容物の漏出による殺菌メカニズムが作用していることを確認できた。

■大阪公立大学 名誉教授 向本 雅郁 先生のコメント

トリコスポロンをはじめ過敏性肺炎を引き起こすカビは、他のカビと同様に高温多湿な環境を好み、一般家庭にも発生する身近な存在です。そのため、過敏性肺炎もまた、私たち生活者の誰もが発症する可能性を持っています。

特にコロナ禍以降に増えた在宅ワーカーや、日常的に家にいる時間の長い主婦は、リスクが高まると言えるでしょう。そんな過敏性肺炎に対して、ナノイー(帯電微粒子水)技術の病原カビに対する抑制効果を実証できたことの意義は大きいと思います。

関連情報
https://news.panasonic.com/jp/

構成/清水眞希

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