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ユリ、アヤメ、チューリップも要注意!猫にとって安心で安全なお花の配送サービス「ネコハナ」誕生秘話

2024.07.14

きっかけは猫を飼っている友人からのアドバイス。ネコハナはこうして生まれた…

松本 猫のいる家庭でお花を飾るというのは、知れば知るほど「あれもダメ。これも危険」という気付きを得るものです。

私も猫を飼っていますので、知ることが大事だと思って逐一調べたりするのですが、なかなか知識が追い付かない状態で、結局猫の立ち入ることができない場所にいただいたお花を飾っています。

そんな中で、株式会社ネコハナさまの“猫にとって安全性が高いお花”のサービスというのは画期的に感じました。

はじめに、このサービスを考案するに至った経緯を教えていただけますか。

庄野さん 私はもともと獣医師として動物病院で勤務をしていた経験があって、その時、猫と暮らしている方々には、お花は飾ってはだめ、と一律にお伝えをしていたんです。

そう習ってきましたし、猫のためには人間が我慢をして当たり前、とその当時は思っていたんですね。

そんな中、猫と暮らす友人からお花を飾りたいのだけど、と真剣に相談を受けたことがあって、その時に初めて、「猫に安全なお花ってあるのかな?」と調べてみたんです。

安全の定義ってすごく難しいと思うのですが、その時に、少なくとも猫に毒性がない品種があるということを知って、それを友人に伝えたところ、「この情報はきっと求めている人が多い、その品種だけでお花屋さんをやったら、多くの猫と暮らす人たちと猫たちのためになると思う」と言われて、それで、その友人と事業を始めたのがきっかけです。

アメリカ動物虐待防止協会が発表している安全性の担保された植物をピックアップし、その上で無農薬栽培にこだわった!

松本 多くの猫飼いさんにとって、植物の中には猫に有害なものも多いという知識だけが先行しており、猫の暮らすお部屋に花を飾る行為そのものについて「やりたいけどなかなか気後れしてしまう」というのが実情と感じます。

ネコハナのサービスで用いられるお花について、選定のポイントや安全性、品種のこだわりなどがありましたら、ぜひアピールをお願いいたします!

庄野さん ネコハナのお花は、猫にとって毒性がないとされている植物品種、かつ、無農薬栽培で育てられたものに限定して取り扱っています。

植物品種はアメリカ動物虐待防止協会が公表している「Non-Toxic Plant List for Cats」から厳選し、その上で、猫がお花を食べてしまったり、花瓶の水を飲んでしまったりしても安心できるよう、無農薬栽培という点にもこだわりを持っています。

私は、この事業を始めるまで無農薬栽培のお花があることを知らなったのですが、お花って農薬の基準が、食品ではないので緩いんですね。

なので、どんな農薬がどれくらい使用されているか分からないことが多くて、人が観賞用に利用するなら問題ないと思うのですが、「猫が口にしてしまうかも…」と考えると、安全と言うことはできないと判断して、無農薬という手段を選んでいます。

現在、ネコハナの配送地域は関東中心。徐々に範囲は拡大されるとのこと…

松本 株式会社ネコハナでは、お花の定期便サービスやギフトとしての販売も行っていますが、現在の販売対象エリアと、今後対象となるエリアについて教えてください。

私のような地方在住者にとっても、このサービスはかなり需要があると感じます。

庄野さん 最初は一都三県からお届けを開始し、現在は一都三県に加え、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県にお届けしております。

今後、東海・関西地域への配送エリア拡大に向け、現在動いているところです。

「猫の安全啓蒙にも繋がる活動にしたい」獣医師でもあるネコハナCEOの展望

松本 最後になりますが、このサービスを開始して以降、利用者さんから寄せられた印象的な反応などがありましたら、教えていただけますでしょうか?

庄野さん「猫もお花も大好きだったけど、猫のためにお花を諦めていた、もうずっと飾れないと思っていたから嬉しい」といったお声をいただけるのがとても嬉しいです。

猫と暮らすということは、人間に、猫の安全や快適さを守る責任が発生します。

一方で、猫のために……と我慢をしているのも、健全ではありません。

ネコハナの使命は、人も猫も、我慢をせずにそれぞれが快適に暮らせる世界を作ることです。

なので、ネコハナのお花を通して、少しでも人間の我慢が解消されるように、そして猫の安全性の啓蒙にもつながればと思っています。

猫を愛で、植物も愛でる。今まで躊躇していた楽しみの両立をネコハナで是非

ということで、今回は株式会社ネコハナの発足経緯からサービスのこだわりについて、庄野さんにお話を伺うことができた。

個人的には猫と植物の共存の難しさには手を焼いていた経験もあることから、ネコハナのサービス需要については相当な可能性を感じている。

一方でまだ全国エリアでの配送体制が確立されていないことから、地方在住者としては歯がゆさも感じたところだ。

この辺りはおいおい解消されると思われるので、筆者と同じ地方民の猫飼いさんたちも、もうちょっと待っておいていただきたい。

ネコハナの商品はその性質上、猫を飼っている友人への贈り物としても喜ばれる可能性がある。

「猫にとっても安全なお花だよ」と伝えて贈れば、きっと驚かれるはずだ。

その贈り物としての「ネコハナギフト」はXLが8,800円。Lが6,800円。Mは4,800円。現在は夏季限定のひまわりもギフトとして取り扱っており、こちらも4,800円となる。自宅用には「ネコハナ定期便」が用意されている。これは猫にとって安全なお花だけで構成されたサブスクプランで、1ヵ月1回、2週間に1回、1週間に1回のスパンの中から、任意の定期便を選ぶことができる(ただし11月から3月にかけてはお休みとアナウンスされている。寒い時期だからね。しょうがない)。

定期便Lが6,500円、Mは4,500円、Sは3,300円という価格設定となっている。支払いにはアメックスなど各種カードのほか、Google Payにも対応。

従来、猫を飼っている家では本当に安全性が証明されている、いわゆるド安牌の植物しか置くことは難しかった。

しかしそれすらも時には農薬が残留している場合もあったはずで、「本当に安全な植物を室内に置いていたのか?」と振り返ってみると自信をもってそう言い切ることもできない。

ネコハナから届くお花は無農薬栽培なので、これなら猫ちゃんたちも安心。

花瓶を倒したり、こぼれた水を飲んだり、ちょっと花を齧ったりのイタズラが危険に直結することもないだろうから、飼い主さんとしては利用する価値の大きなサービスではないだろうか。

文/松本ミゾレ

【取材協力】
株式会社ネコハナ

【引用】
アメリカ動物虐待防止協会 Non-Toxic Plant List for Cats

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