「ネコハナ」はなぜ誕生した?
ご存じの方も多いと思われるが、人間には害がなくても猫にとっては文字通りの毒。有害である植物は結構な数が確認されている。
たとえばネギ。それからユリも猫にとっては有毒で知られる。
ユリの花を入れていた水を舐めるだけでも様々な中毒症状を引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあるという。
身近な花であるチューリップもまたユリ科なので、もしも猫を飼っている場合は、こういった花を飾る際には猫が立ち寄らない場所に置く必要が出てくる。
他にもアヤメ、モンステラ、シクラメン、スズランなど、身近な花や観葉植物であっても、実は猫にとっては有害であるというケースは非常に多い。
花も猫も愛でたい場合には、相当な植物への知識が必要となる。
あるいは園芸店に出向いて欲しい植物があったとき、スマホなどで有毒かどうかを調べるなどの手間も、猫の飼い主にとっては必要な努力だ。
自分で猫にとって無害な植物を探すのは大変…専門家の手掛けるサービスを頼るのも手!
筆者も猫を飼っており、なおかつ植物も育てているので有害な成分を含有している植物をうっかり室内に入れないように、いつもかなり注意している。
結果として有害とみなされる植物は飼い猫が出入りできない屋外に置くようになった。
味気ないけど、まあ、安全のためなので……。
しかし世間を見渡すと、本来有害とされる植物を猫のいるスペースで育てている飼い主さんもまだ結構いる。
少し前には保護猫活動家がSNSにアップした写真に、思いっきりモンステラの鉢が設置されていたという事例もあった。
あまたある植物の毒性について、完璧に把握しているという人は、恐らく市井には滅多にいないだろう。
ただ、綺麗なお花を家に飾ることで、生活に文字通りの彩りが生まれる。
ここからが本題。
今年の2月22日(猫の日)に、猫の飼い主にとってはある程度妥協が必要だったこの願望を、叶えてくれるサービスが誕生していた。
それが獣医師の運営する株式会社ネコハナ(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:庄野舞)である。
猫にとって安全な植物のみを扱うオンラインショップなので、猫の飼い主が購入時のチェックとして欠かすことができない、有毒か無毒かの識別が不要というのが最大の特徴だ。
今回は、この株式会社ネコハナの代表取締役CEO、庄野舞さんにメールでのインタビューをお願いすることができた。
本サービス発足に至った経緯やサービスの現状についてなど質問をすることができたので、ぜひ猫ちゃんと一緒に暮らしていて、お花ももっと飾りたいという方はご一読いただきたい。