ほめる達人に聞く!上手なほめ方のコツ
「叱る」ことも難しいが、「ほめる」ことも簡単そうで非常に難しい。それは部下を抱える多くのビジネスパーソンも感じることだろう。
だからこそ知りたい。
『ほめちぎる教習所』に聞く、上手なほめ方のコツとは?
「起きた出来事の一連の流れをインストラクターが分析し、まず出来ていた部分を「ほめる(認める)」。そうすることで、相手の心を開きお客様のモチベーション低下を最小限に抑えることができます。その後に、本当に一番伝えたいアドバイスや改善点を伝え、さらにポジティブな内容でまとめる。この、サンドイッチ型フィードバックを教習に取り入れています」
「弊社のように『ほめて伸ばす教習』と銘打つと「命に関わることなので厳しく教えるべき」「甘やかしていないか」と不安に思う方もいらっしゃるようですが、一番大切な交通事故を起こさない安全運転者を育成するための指導・アドバイスをより受け入れやすく、卒業後も長く心に留めておけるようにするための手段の一つとして我々は考えています」
――これからの時代、教習所の経営で重要なこととは?
「まずはお客様に支持していただける自動車学校であることです。交通教育の追求、命の大切さを伝えるという企業理念を軸としながらも、お客様の想像を超えたサービスを用意し、交通安全への願いとお客様のニーズの両方を満たす。そして、通いたくなる自動車学校を作り上げ、他校との差別化を図っていくことが重要だと考えています」
「次に、職員スタッフが第一自動車学校で働いている事を誇りに思える環境作り。現在はお客様をほめるだけでなく、社員同士もほめ合い認め合う、ほめる社内文化の構築や、お客様アンケートでいただいた感動・感謝コメントを積極的にインストラクターへフィードバックし、仕事のやりがいや、心の報酬を得られる仕組み作りにも着手しています」
「この会社で働いて良かった!と思える職員を増やしていくことが、人手不足や離職率の解消へと繋がり、魅力ある企業へと成長していけると信じて改革を進めています。数年後には、ほめちぎる教習所として内外問わず支持される真のブランド力を備えた教習所にしていきたいと考えています」
――今後の展望を教えてください
「まずは、ほめちぎる教習所の名に恥じない、より良い教習プログラムの充実が最優先です。現時点でもご好評いただいているのですが実はまだまだ発展途上中。まだ、公開を控えている新たなプログラムもあり、より多くのお客様に感動の教習体験と自動車学校として最高の心の教育を届けられるよう精進していきます」
「また今後は、北海道十勝地方の魅力をもっと発信できる企業へと成長していきたいと考えています。毎年自動車学校へ入校される方は地元の方だけではなく、合宿免許を利用して道外からも多くの方が来校されます。せっかく20日間ほどこの地方に滞在してくれるのですから、道外からのお客様と地元をどう繋げて地域に力を与えられるか、模索していきたいです」
「関係人口の窓口として地域の文化、自然、行政、アクティビティーなどを通じ、この地域を知っていただき、応援したくなる人を増やす交流の場にしていきたいと思います」
取材協力
帯広第一自動車学校
文/太田ポーシャ