アメリカの老舗ケータイメーカーであるモトローラは、ミドルレンジとハイエンドの中間程度のスペックを持つ「motorola edge 50 pro」「motorola edge 50s pro」を発表。前者がオープン市場向け、後者は国内通信業者としてはソフトバンクの独占販売となります。
発売は2024年7月12日で、モトローラ公式オンラインストアでの販売価格は7万9800円。円安といった近年の情勢を踏まえると、ミドルハイクラスの製品としてコスパに優れたモデルともいえるでしょう。
日本市場で急成長を遂げるモトローラの次なる一手
モトローラは、1983年に、世界で初めて携帯電話を商品化したことでも知られる、老舗メーカー。本拠地である北米ではシェア率3位、中南米ではシェア率2位となっている、世界的に人気のメーカーです。
登壇は2023年12月にモトローラ・モビリティ・ジャパンの新社長に就任した仲田正一氏
日本市場においては、2023年の出荷台数が前年比で+135%、SIMフリー市場ではシェア率3位。国内でも、今大注目のメーカーといえます。
モトローラには、ハイエンドから順に「razr」、「motorola edge」、「moto g」、「moto e」の4ラインアップがあり、日本では上位3シリーズが展開されています。
今回発表されたmotorola edge 50 proは、ミッドハイレンジという位置づけで、トップクラスのパフォーマンスを持ちながらも、購入しやすい価格をキープした製品になっています。
■ソフトバンクモデル「motorola edge 50s pro」は実質12円で購入可能
実売価格は販路によって異なる可能性がありますが、motorola edge 50 proの価格はモトローラオンラインストアでは7万9800円を予定。ミッドハイレベルのスマホとしては、魅力的な価格といえそうです。
注目は、ソフトバンク版となるmotorola edge 50s proです。
一括払いでは8万5584円ですが、新トクするサポート(バリュー)に申し込み、1年間で端末を返却した場合は、総額12円(1円×12回)の支払いで利用できます。
13回目以降は月々2377円となります。
発売から数か月、または数年が経ってから、月々1円で販売されるようなスマホは時折見かけるものの、発売当初からここまでの割引が適用できる端末は、ここ最近ではあまりないでしょう。
端末代金が高いのはNGだけれど、使用感に優れた新型スマホをいち早く使いたい、そんな方には、特におすすめのスマホです。
■約19分でフル充電ができる急速充電に対応
motorola edge 50 proの大きな魅力の1つが、充電速度です。購入時に同梱される125WのACアダプター、ケーブルを使用すると、1~100%の充電が、約19分で完了します。発表会でもデモが行われ、約17分でフル充電ができ
ていました。
ソフトバンク版のmotorola edge 50s proも同様の急速充電に対応しており、「神ジューデン」スマホとしてラインアップされます。なお他社製の充電器を使用した場合は、100Wに制限されます。
そのほか、15Wのワイヤレス(Qi規格)充電にも対応。バッテリーは4500mAhとなります。
■AIを活用したカメラ性能がセールスポイント
アウトカメラは5000万画素、1000万画素 3倍光学望遠、1300万画素の超広角+マクロの3眼構成。インカメラはオートフォーカスに対応した5000万画素です。
写真、動画撮影にはAI機能が豊富に組み込まれており、白飛びの抑制や被写体の追跡、手ぶれ補正、長時間露光などの機能により、ズームなどの画質が向上しています。
紙の書類をスキャンできる「ドキュメントスキャン」モードも、通常のカメラアプリで利用できるようになりました。
発表会には映像クリエイターのYuichi Ishida氏、ストリートスタイルフォトグラファーのシトウレイ氏も登壇し、撮影した写真、動画の仕上がりをアピールしているように、ミッドハイクラスのスマホでも、手軽にきれいな写真が撮影できるのも、motorola edge 50 proの強みです。
シトウレイ氏(右)とYuichi Ishida氏(中央)も登壇