最大67Wの急速充電やメモリ拡張機能も搭載
搭載チップセットはMediaTek Dimensity 7050。ミドルレンジクラスのチップセットで、SNSや電話、メモ、カメラなど、一般的なスマホの利用であれば、ある程度快適に動作する印象です。
また、標準メモリは8GBですが、ストレージの一部を仮想メモリとして使用し、最大16GB相当まで拡張できます。ストレージは128GBで、最大2TBの外部メモリにも対応しています。
長期的な使用を見据え、システムの劣化防止機能やアプリデータの圧縮技術、パフォーマンス最適化機能といった、動作を軽くするための機能が豊富に搭載されているのもポイントです。
近年のスマホでよく耳にする急速充電にも対応。OPPO独自の「SUPERVOOCフラッシュチャージ」に対応しており、最大67Wで充電可能。約20分の充電で、50%以上まで充電できます。前モデルであるOPPO Reno9 Aはバッテリー容量が4500mAhだったのに対し、OPPO Reno11 Aは5000mAhと大型化していますが、充電時間は半分以下に進化しました。
また、一般的には2年ほどで80%程度になるといわれているバッテリーの最大容量も、ユーザーの充電習慣を学習し最適化することで、使用から4年後も80%以上の最大容量を確保する、長寿命バッテリーを採用しています。
加えて、普段から充電の上限を80%に設定する機能も搭載されているなど、バッテリーをいたわる機能が豊富に搭載されているのも、OPPO Reno11 Aの魅力です。
ミドルレンジ端末ということもあり、ヘビーなアプリゲームなどはもたつくシーンも見られますが、ライトな使い方で、長期間同じ端末を使い続けたいという人に適した端末といえます。
5万円切りでも120Hzリフレッシュレートに対応! 約177gの軽さも魅力
ディスプレイは約6.7インチで、10億色の色彩表現が可能な有機ELディスプレイを採用。ベゼル幅が前モデルよりもかなり細くなっており、画面占有率は93.4%です。
最大120Hzのリフレッシュレートにも対応しており、きれいで滑らかな画面表示ができます。
本体サイズは約162×75×7.6mmで、質量約177gです。大画面ディスプレイを搭載しながら、本体は薄く軽い設計になっているので、多くの人が手に持ちやすい印象でした。
そのほか、シリーズの特徴でもあるFeliCa対応、IP65の防塵防水性能、指紋認証と顔認証の両方に対応するなど、普段使いのしやすさも特徴。マイナンバーカードを使った、行政利用にも対応しています。
初期搭載OSはColorOS 14で、通話時に周囲の環境音を抑制する「クリア音声」機能や、3本指でのスクリーンショット、画面分割機能といった独自機能が利用できます。
みんながAIの新機能を楽しめる格安ミドルレンジスマホ
OPPOの日本法人であるオウガ・ジャパン営業推進部 プロダクトマネージャーの中川裕也氏が、「AIはフラッグシップ機で一部のユーザーに限定するものではなく、多くの人が使えるようにするべき」というように、4万8800円の低価格ながら、最新のAI機能を搭載したOPPO Reno11 A。
AI機能はもちろんですが、シリーズの特徴でもあるおサイフケータイ機能や防塵防水性能をしっかりと踏襲し、処理性能や充電速度の向上など、まんべんなくパワーアップしているのも魅力。
長期間の使用を想定した機能も豊富に搭載されているので、スマホでヘビーなゲームアプリなどはしないものの、ある程度快適な動作性が欲しい人、頻繁に機種変更をしたくない人などには、うってつけのスマホといえます。
取材・文/佐藤文彦