多くの現代人にとって今やSNSは、情報収集・自己発信のツール、あるいは知人との連絡手段として必要不可欠なものとなっている。
では実際のところ、LINE、X、Instagram、Facebook、TikTok、Threadsなどの代表的なSNSを利用している人はそれぞれどれくらいの割合で存在しているのだろうか?
NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所はこのほど、全国の15~79歳の男女を対象に「スマホ・ケータイ所有者のSNS利用動向」に関する実態調査を実施し、6440の有効回答を得た。
1. LINEの利用率は84.9%
代表的なSNSのLINE、X(旧Twitter)、Instagram、Facebook、TikTok、Threads(スレッズ)の利用率(月に1回以上利用)について調査した。その結果、LINEが最も多く84.9%となった。以下、X(旧Twitter)の利用率が 43.6%、Instagramが42.1%、Facebookが21.8%と続いた。またTikTokは18.0%となった(図1)。2023年7月にサービスが開始されたThreads(スレッズ)の利用率は5%程度だった。
図1. SNS利用率調査
[調査対象:全国・15~79歳男女・スマホ・ケータイ所有者対象・複数回答・n=6305]
2. 10代の約6割がTikTok、約2割がThreads(スレッズ)を利用
年代別のSNS利用率を見ると、LINEが10~70代まで全ての年代で幅広く利用されていることが明らかになった。10代~70代で8~9割の人が利用しており、60代で81.5%、70代でも75.5%と利用率が高いことが明らかとなった。
InstagramとX(旧Twitter)はどの世代でも同じくらいの利用率だった。両方とも10代~20代の若年層に人気で7~8割が利用しており、30代でも約6割の利用者がいた。
TikTokは若年層に人気があり、10代の利用率は55%で2023年の調査に比べると12ポイント以上増加していた。また20代の33.7%が利用しており、昨年よりも12ポイント増加。30代の利用率は22.3%で昨年よりも12ポイント増加し、若年層に普及しつつあることが見て取れた。
さらに、2023年7月にサービスが開始されたThreads(スレッズ)の利用率も今年から調査した。全体での利用者はまだ5%程度と多くないが、10代では約2割の人が利用しており、Facebookよりも多かった(図2)。
図2. 年代別SNS利用率
[調査対象:全国・15~79歳男女・スマホ・ケータイ所有者対象・複数回答・n=6305]