お金が貯まる人と貯まらない人の違い
同じ収入でも、お金が貯まる人と貯まらない人の習慣は大きく異なります。以下にその違いを図解で解説します。
【貯金と投資のバランス】
お金が貯まる人は、収入の一定割合を貯金し、さらに一部を投資に回します。一方、貯まらない人は貯金だけに頼る傾向があります。これが将来的に大きな差を生む可能性が高くなります。なぜなら投資に回すことで、資産が複利で増えていく可能性が高まるからです。
【値段のモノサシ】
お金が貯まる人は、物の値段を単に金額で判断せず、価値や将来の利益を考慮する傾向にあります。一方、貯まらない人は目先の安さや即時の満足感を優先しがちです。
つまり、お金が貯まる人は物の値段を金額ではなく、適正価格であるかどうかを判断します。
こうした思考の場合、たとえ100円でも高くなり、100万円でも安いと感じることがあるのも、値段のモノサシを持っているからです。
お金を育む習慣とは
多くの人が「今を楽しむためにお金を使うべきだ」と考えます。特に貯金が苦手な人ほど「いつ死ぬかわからないから、今を楽しむことが大事」と言い訳をし、手元にあるお金を使い切る傾向があります。例えば、10万円あればその10万円を、100万円あればその100万円を最大限楽しむために使ってしまうため、一時的に貯金ができてもすぐにゼロにしてしまいます。
もちろん、人生の価値観は人それぞれなので、このような考え方が必ずしも悪いわけではありません。しかし、貯金は将来の備えであり、今を楽しむためだけにお金を使ってしまうと、急な出費や将来の生活に支障をきたす可能性があります。特に事故や病気などの予期せぬ事態に備えるためには、ある程度の貯金が必要になるでしょう。
またお金を育むためのコツとしては以下の2つの考え方も重要です。
【お金に頼らず楽しむ方法を見つける】
お金を貯めることができる人は、お金に頼らずに楽しむ方法を見つけるのが上手です。しかし、貯金が苦手な人ほど「形から入らないとモチベーションが上がらない」と高額なアイテムを揃える傾向があります。このような考え方では、同じ趣味でも貯金ができる人とできない人に分かれてしまいます。
【ポジティブな思い込みを持つ】
貯金ができない人ほど「自分はお金を貯めるのが苦手だ」と思い込んでいます。このネガティブな思い込みが、工夫や努力を怠る理由になってしまいます。一方で貯金ができる人は「どうすればお金を貯められるか」を前向きに考えます。
例えば、スマホや保険の料金プランを見直したり、優先順位の低い支出を減らす工夫をします。
つまり目の前に同じ現象が起きている時、ちょっとした考え方の違いが将来のお金に反映されていくのです。
まとめ
貯金ができる人とできない人の違いは、考え方や習慣にあります。お金を貯めるためには、お金に頼らずに楽しむ方法を見つけてポジティブな思い込みを持ち、必要なものと不要なものを見極めることが重要です。これらのポイントを意識することで、将来の備えを準備する習慣を身につけられるはずです。
今回は「お金を貯められる人、貯められない人の考え方」について、解説させていただきました。
文/鈴木林太郎