「東京都のマッチングアプリ」に良いところはないの?
若者が結婚しないのは、出会いがないからか、お金がないからか。
冒頭の問いに対する小池氏の答えは前者で、この少々ロマンティックな仮説は今夏から試されることになる。
直接的に少子化対策へ繋がるかというとズレている感は否めないかもしれないが、最後に官製ならではの良い点にも目を向けておきたい。
それは、先ほどサービス名の揶揄として指摘した〝お堅さ〟だ。
公式サイト(https://www.futari-story.metro.tokyo.lg.jp/ai-matching/)より
マッチングアプリの登録に必要な書類は「写真付き本人確認書類」「独身証明書」「年収を確認できる書類(源泉徴収など)」「プロフィール掲載用写真」「誓約書」とかなりハードルが高い。これだけの書類を集めるのはかなりの手間だろう。
また、多くの人が多少傲慢に自分を見積もって気軽に登録をする民間のマッチングアプリに対し、官製マッチングアプリはうそをつけない分、それもかなわない。
つまり、結婚を真剣に考えている男女のみが集まる可能性は高い。
今やさまざまな機能や特色を持つマッチングアプリが登場し、同業界は群雄割拠の時代。中でも利用者の本気度だけは保証されそうな「東京都のマッチングアプリ」は、はたしてユーザーに受け入れられるのか。
すでに多額を投じているのだから、中途半端なところで〝サ終〟にならないことを願いたい。
文/DIME編集部