2024年7月3日から発行が開始された新紙幣。一万円札が福沢諭吉から渋沢栄一、五千円札が樋口一葉から津田梅子、千円札が野口英世から北里柴三郎へ変更されたわけだが、50代以上の女性はどんな著名人にお札の肖像になってほしいと考えているのか?
ハルメク 生きかた上手研究所はこのほど、全国50~87歳の女性(事前調査434名、本調査565名)を対象に「お札の肖像になってほしい人物」に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。
お札の肖像になってほしい人物、1位は旧一万円札の福沢諭吉
「お札の肖像になってほしい人物」について尋ねたところ、1位は「福沢諭吉」となり、回答者からは「今のままでいい。紙幣をそんなに変えてほしくない(65歳)」「慣れているし、彼の生き方に共感できる(76歳)」などのコメントが寄せられている。
2位は「聖徳太子」で、回答者からは「やっぱりこの人の一万円札は本当に高価な感じがあったし、すごく高いお金なんだと子供心にも思っていたので。無駄遣いが減るかも(55歳)」「紙幣と言えば聖徳太子!と刷り込まれている(78歳)」などのコメントが寄せられている。
3位は「杉原千畝」で、回答者からは「人の命を第一に考えて行動した勇気と判断力のある人(68歳)」「日本のシンドラーと言われており人道的な仕事をした(71歳)」などのコメントが寄せられている。
4位以下には「湯川秀樹」「緒方貞子」「紫式部」など世界レベルで認知&活躍された人が選ばれた。さらに「手塚治虫」「山中伸弥」「大谷翔平」も20位内にランクインした。
お札の肖像になってほしい理由は?
お札の肖像になってほしい理由について聞くと、福澤諭吉は「先駆者・道を切り拓いた」(33.1%)、聖徳太子は「有名・誰もが知っている」(36.5%)、杉原千畝は「社会の平和のために貢献した」(71.1%)が最多となった。
このほか、新紙幣発行について思うことを自由回答形式で尋ねたところ、次のようなコメントが寄せられた。
・熊本県人なので北里柴三郎さんが紙幣に載るのは嬉しく、改めて業績を知る良い機会になった(60歳)
・津田梅子さんは女性として海外留学を経験、女子の大学を作るなど地位向上に尽くされた。男尊女卑の時代に負けず意思を貫き、今の時代に即した先人として早く持ちたい(66歳)
・渋沢さんの功績を考えると、使うのが楽しみ。人選のバランスがいいように思う(63歳)
・科学者や女性がもう少し登場しても良い気がする(66歳)
・新しもの好きなので、どんなデザインなのか楽しみ(63歳)
・偽造を防ぐための世界初の最新の技術が導入され、とても優れた紙幣で、目が不自由な方も識別でき全ての人に使いやすいように改良されていることに感動(67歳)
・額面部分に施されているホログラムを早く見てみたい。タンス貯金を炙り出したいという政府の狙い通りになるのかも注目(71歳)
<調査概要>
事前調査と本調査に分けて調査を実施。事前調査では「お札の肖像になってほしい人物」を1名あたり3名まで自由記述で聴取し、回答が多かった22の人物を選抜した。本調査では22の人物についてそれぞれ7段階で評価を得た。
調査の方法:WEBアンケート
調査の対象:全国50~87歳の女性
調査実施日:事前調査 2024年5月24日(金)~5月27日(月)
本調査 2024年6月11日(火)~6月14日(金)
回答者数 :事前調査 434名 本調査 565名
※本調査は50代、60代、70代以上が均等になるよう再集計した。
本文中の回答者数は再集計後の人数。
調査主体 :株式会社ハルメク・エイジマーケティング ハルメク 生きかた上手研究所
構成/こじへい