ゲリラ雷雨の発生時期:8月中旬に多く発生
ゲリラ雷雨は、気温の上昇や湿った空気が流れ込むことで、大気の状態が不安定になる時に発生しやすい現象だ。今シーズンのゲリラ雷雨は8月中旬に発生しやすい見込みだ(図4)。
梅雨明け後の7月下旬から晴れる日が多くなり、ゲリラ雷雨の発生回数が増えてくる見込み。8月は日本付近を太平洋高気圧とチベット高気圧が重なるように覆う。このため気温が上がりやすく、今夏も暑さが厳しくなる予想だ。
二つの強い高気圧に覆われると雨雲の発生は抑えられるものの、中旬は一時的に高気圧の勢力が弱まるため、湿った空気が流れ込みやすくなる。このため、急な雨雲の発生・発達が起きやすくなる見込みだ。9月も残暑が厳しいためゲリラ雷雨の発生が予想されるが、台風や秋雨前線の影響を受けやすい見込み。このため、突発的かつ局地的なゲリラ雷雨の発生は徐々に減少していき、ゲリラ雷雨のシーズンも終息に向かう見通しだ。
ゲリラ雷雨の要因:気温の上昇と湿った空気の影響で発生するパターン
今シーズンは、日本付近は太平洋高気圧とチベット高気圧に重なるように覆われる予想だ。このため晴れて気温が上がりやすくなる。強い高気圧に覆われていると雨雲は発達しづらくなるが、一時的に二つの高気圧の勢力が弱まるタイミングがあり、湿った空気が流れ込みやすくなる。このため、気温の上昇と南から流れ込む湿った空気の影響でゲリラ雷雨が発生するパターンが多くなるとみている(図5)。
出典:ウェザーニューズ
構成/こじへい