不意に立ち込める黒々とした雨雲と、次の瞬間に降り注ぐ滝のような雨……。そんな「ゲリラ雷雨」に外出時に傘も持たぬまま見舞われ、服や荷物がずぶ濡れになった経験、あなたにもあるのではないだろうか?
ウェザーニューズはこのほど、突発的かつ局地的に激しい雨や落雷をもたらす「ゲリラ雷雨」に対し、事前対策への意識を高め被害軽減につなげるため、「ゲリラ雷雨傾向2024」を発表した。詳細は以下の通り。
ゲリラ雷雨の発生回数:全国の総発生回数は約8.7万回
2024年7~9月のゲリラ雷雨は、全国でおよそ87,000回発生する予想(図1)。全国の総発生回数がおよそ93,000回だった昨年と同程度となり、過去5年平均と比べるとやや多くなる見込みだ。
北日本では昨年よりも発生回数が少なくなる予想。特に北海道と青森県では昨年の半分以下の発生回数となる見込みだ(図2)。西日本と東日本では昨年並の発生回数のところが多く、東京都では1,050回(昨年比1.0倍/例年比1.0倍)、愛知県では1,470回(昨年比1.0倍/例年比1.1倍)、大阪府では730回(昨年比1.5倍/例年比1.7倍)となる予想だ。
雨雲の発生は山沿いが中心となるが、発生した雨雲が平野部(都市部)へ流れ込んだり、直上で雨雲が発生したりすることもある。一回のゲリラ雷雨でも、激しい雨による冠水や浸水、ひょうによる被害、落雷による停電や交通機関への影響など様々な被害が懸念される。随時最新の雨情報を確認してほしい。