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やけどしないために知っておきたい電気ケトル使用時のNG行為

2024.07.06

子どもの手の届かない位置に置いてもやけどが起きる理由「電気ケトルの決まった置き場所がない」

子どもがやけどをしそうになった経験がある人に「当時の電気ケトルの置き場所」について尋ねると、 43.6%は「子どもが手の届かない場所」に設置していたことが判明。

4割以上が「子どもの手の届かない位置」に置いていたにもかかわらず、やけどのヒヤリハット経験があった。

子どもの手の届かない位置に電気ケトルを置いていたにもかかわらず、やけどの危険があった理由を山中先生に伺った結果、電気ケトルを使用する際のNG行為は「電気ケトルの決まった置き場所がないこと(電気ケトルの定位置が度々変わること)」だということがわかった。

「子どもの手の届かない位置」に置いていても、使用中に一時的に置き位置を変えたタイミングでやけどするケースが大半だという。

以上を踏まえ、お湯が沸いた後「電気ケトルの置き場所が定位置から変わる」ことがある人を調査した結果、なんと51.8%が該当する結果に。半数以上が”やけど予備軍”であることが判明した。

自宅の電気ケトルに搭載されている安全機能について伺ったところ、全く把握していない人が最も多く、その数は31.8%にのぼった。

電気ケトルでやけどする主な要因について着目すると、「転倒お湯もれ防止」が搭載された商品を選んでいる人は22.9%のみ。

続いて「本体が熱くなりにくい」機能は31.2%、「蒸気が出ない・少ない」機能は18.7%のみという結果に。電気ケトルの安全対策については、関心が低い傾向があることが浮き彫りとなった。

「電気ケトルの新安全基準に、2021年より転倒流水試験(転倒した際のお湯の流出量が50mL以下であること)が追加された」ことを知っている人は23.7%にとどまっていた。

子どものやけどや事故に至る危険性について情報収集している人は42.7%で、電気ケトルのやけど事故の報道・ニュース等を知っている人も43.0%。いずれも4割程度にとどまる結果となった。

調査概要
調査対象:未就学児6歳以下の子どもがいる全国の30歳~40歳の男女638人 
調査方法:株式会社ジャストシステム「Fastask(ファストアスク)」を用いたインターネットリサーチ
調査期間:2024年4月30日(火)~5月6日(月) 
※結果数値は小数点以下を適宜四捨五入して表示しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある。
※タイガー魔法瓶「電気ケトルの新安全基準に関する意識調査」より引用

小児科医の緑園こどもクリニック院長山中龍宏医師からのコメント

生後10か月から1歳半の間に、乳幼児の3人に1人はやけどの経験があると言われています。電気ケトルによる重度のやけどを負うケースも多発しています。

過去の事例では、子どもがハイハイしていて電気ケトルにぶつかり、漏れ出た熱湯で重度のやけどを負ったケースもあります。

■「電気ケトルの決まった置き場所がない」人は特に要注意

電気ケトルでやけどする危険性が高まる要因の一つは「電気ケトルの決まった置き場所がない」ことです。電気ケトルは手軽に“どこにでも”置くことができます。

電気ケトルの決まった置き場所がない人は、意識せずに、子どもの手の届く場所に置いてしまいやすくなります。

そのふとした瞬間に、子どもが誤って倒してしまいやけどをするケースが多発しています。普段から、電気ケトルの定位置を決めて、使用時にも“定位置以外の場所には絶対に置かない”癖をつけることが大切です。

■電気ケトルが倒れて“わずか5秒”で、入院が必要となるやけどを負う可能性も

電気ケトルによるやけど事故が多発したことを受け、「乳幼児がぶつかる力」を計る実験と「電気ケトルの転倒」実験を行ったことがあります。

その結果、ハイハイする10か月児が電気ケトルに接触する際にかかる力は、133ニュートン(13kg)であることがわかりました。

そして、各社の電気ケトルに133ニュートンの力をかける実験を行った結果、すべての電気ケトルが転倒し、お湯の注ぎ口が大きなタイプでは、わずか5秒で入院が必要(=体表の10%以上やけど)になるほどお湯が広がる結果となりました。

この結果からも、万一の転倒に備えて「転倒お湯もれ防止機能」が搭載されている電気ケトルを使っていただきたいと考えています。

■電気ケトルは乳幼児の力でも簡単に転倒。何年にもわたって治療が必要となるケースも

お湯が入っている量が少ないと電気ケトルは軽くなり、乳幼児の力でも簡単に倒れてしまいます。すぐに熱湯が沸くので、保護者がちょっと離れた隙に、子どもが電気ケトルに触れたり、倒したりしてやけどをしてしまいます。

やけどを負うと、本人は、何度も植皮手術を受けねばならないなど、何年にもわたって治療が必要となり、多額の医療費がかかります。

時には、指が十分に伸びないなどの機能障害が残ってしまい、傷痕は消えません。保護者は、傷痕を見るたびに負い目を感じ、心を痛めることになります。

私自身これまで、国レベルで、“お湯もれ防止機能を規格化すべき”だと指摘し続けてきました。今回の新安全基準の改正はまさに私が長年望んできたことです。

今回の新安全基準の改正の通り「倒れてもこぼれにくい」ものや、「蒸気レス」等の安全対策の施された電気ケトルを使用すれば、やけどの頻度や重傷度を軽減することができると考えています。

電気ケトルの熱湯で子どもが大やけどをするのを防ぐため、どうか親御さんには、安全対策の施された電気ケトルを使用いただけることを願っています。

関連情報
https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/product/list/electric-kettles/

構成/Ara

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