もうすぐ始まる夏休み。イマドキの小学生はどのように夏休みを過ごしているのだろうか。
積水ハウスの研究機関の住生活研究所では、暮らしにおける「幸せ」のさらなる追求のために「住めば住むほど幸せ住まい」研究として様々な調査を実施している。
今回は小学2年生から中学1年生の子ども*を持つ全国の男女を対象に小学生の夏休みについて、生活習慣やお手伝い、勉強の実施状況などを調査した。
*昨年 (2023年) の夏休み時点で小学生だった子ども
夏休みは遅寝遅起き傾向、半数以上は夏休みに週1~3日習い事に通っている
夏休みに子どもが家の中で過ごす時間について、学校の授業がある時期との比較を聞いたところ、「増えた」が 67.7% となった。「増えた」割合は、フルタイム共働きでは 53.8% に対し、夫婦片働きでは 75.9% と、親の働き方によっても大きな差があるようだ。
夏休みに週1日以上通っているものを聞いたところ、「習い事」が58.6%で1位。「塾」23.7%、「学童」20.0%が続く。
習い事の頻度は「週2~3日」が26.9%、「週1日」が24.0%で、半数以上の人が週に1~3日ほど通っていることがわかった。
塾は高学年になるにつれて通う人が増え、小学5~6年生の3割以上が週1日以上通っているようだ。
学童は低学年ほど通っている人が多く、小学1~2年生の3割以上が週1日以上通っている。学童は親の働き方による差が非常に大きく、フルタイムとパートタイムの共働きでは14.6%に対し、フルタイム共働きでは53.9%と半数以上が通っていると回答した。
夏休みは、学校の授業がある時期と比べて遅寝遅起きになっている小学生が多いことも分かった。
夏休み中の平日に起きる時間を聞いたところ「遅くなった」が最も多く45.8%、「変わらなかった」が43.8%であった。また、夏休み中の平日に寝る時間では「変わらなかった」が最も多く47.1%だったが、「遅くなった」も45.2%と半数近くに上っている。
起きるときは学年を問わず「親が起こしていた」が約4割で、自分で起きられていない小学生が多いことが読み取れる。
寝るときは、小学3年生までは「親が寝かしつけていた・寝るように言っていた」が6割以上だが、小学4年生以上では学年が上がるにつれてその割合は減少し、小学6年生では「親が寝かしつけていた・寝るように言っていた」は30.0%となった。学年が上がるにつれて自発的に寝る子どもが増えるようだ。