デジタル機器とともに生きる現代で、PCもスマホも手放したら本当に疲れから解放されるのか? 公私ともに膨大な情報に囲まれて生活する編集部のイダが、「星のや軽井沢」でデジタルデトックスを体験。効果はいかに──!?
編集・イダ
Webメディア@DIME担当。趣味はXで推しの投稿を漁ること。公私ともに24時間デジタルまみれの毎日を送る。
今回、滞在したのはココ!
星のや軽井沢
[住]長野県軽井沢町星野
コンセプトは「谷の集落に滞在する」。宿泊客は、住人になったつもりで非日常に没入できる。「もっと日本らしさを大切にしながら近代化をしたら」という空想を元に創られている。
滞在したのは「水波の部屋」。集落の山側に位置し、窓からは四季折々に表情を変える木々が見える。
施設周辺の自然を表現した『山の懐石』(2万1780円/1名)。星のやの料理は、独創性の中においしさも共存。
2泊3日のデジタルデトックスで果たして何かが変わるのか?
星のや軽井沢で「脱デジタル滞在」が登場したのは今から約10年前のこと。当初は「デジタル機器を手放すこと」そのものに価値があると信じて生まれたプランだったが、提供を続ける中でこんな目的の変化があったという。
「私たちは、デジタル機器自体が悪いとは思っていません。ただ、自然の中にはそれを手放さざるを得ないほどすてきな体験や時間もあります。そのすばらしさを知ってもらうことが、『脱デジタル滞在』の真のゴールだと気づきました」(星のや軽井沢・山本莉緒さん)
プログラムの利用客は、ひとりで訪れるケースがほとんど。初めは誰しも不安そうな顔でデジタル機器を預けるが、帰る頃には「五感が研ぎ澄まされた!」と何かが吹っ切れた顔つきになっているのだとか。
ちなみに、イダ自身にデトックス効果があったかというと、日々の焦りからは大いに解放されたように思う。というのも、滞在を終えたイダのスマホに届いていたLINEはたったの5件。返事を催促する仕事のメールは1通もなかった。「私の連絡を待っている人がいる!」なんて自負はただの勘違い。良い意味で自分の取るに足らなさを知り、肩の力を抜いていいことに気づいた3日間だった。