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人との関わりの中で度々耳にする、無神経という言葉。「無神経な人」と聞くと、良い印象を抱かない者が大多数だろう。では具体的にどのような言動が原因で、無神経と言われてしまうのか。
本記事では、無神経という言葉の意味と言い換え表現、無神経な人の具体的な特徴と対処法について解説する。
無神経とは?
まずは「無神経」に関して、辞書的な意味や言い換え、英語表現を見ていこう。
■感じ方が鈍く、恥や外聞を気にしないこと
無神経とは、感覚や感じ方が鈍い・弱いことを指す言葉。また、恥や外聞、他人の気持ち、思惑を気にしないことやその様子を表す。日常会話では、相手への配慮に欠けた言動に対して「無神経な人」「無神経な発言」と表現するような使い方が多い。
■「無神経」の類語や言い換え表現
無神経の類語として、以下が挙げられる。
鈍感:感じ方が鈍く、気が利かないこと
無配慮:他人がどう受け止めるかを気にしないこと
無遠慮:遠慮なく好き勝手にふるまうこと、失礼で常識がないさま
不用意:注意や配慮が足りないこと
いずれの言葉も、繊細さがなく相手への配慮を欠いた様子を表す。
■「無神経」の英語表現
無神経は、英語では「insensitive」と表現される。敏感や繊細といった意味を持つ「sensitive」の対義語だ。「無神経な言葉」は「an insensitive remark」と表現できる。また、「insensitive to~」で、どんな行動が無神経であるかを表現する。
【例文】
You’re insensitive to laugh at him.
(彼を笑うなんて、あなたは無神経だ。)
無神経な人の特徴は?無神経と言われたら?
無神経な人には、いくつか共通した特徴がある。もし自分が無神経だと言われたら、どのような言動に原因があるかを確認するためにもチェックしておこう。
■デリカシーがない
無神経な人は、デリカシーがないことが多い。例えば、相手がコンプレックスに思っているであろう容姿の特徴に触れたり、親しくない相手に個人的な質問をしたりする。話題の内容だけでなく、口調や行動に繊細さや丁寧さがない人も多い。
本人に悪気はなくても、発言の内容によっては相手が快く思わないこともあるため、注意が必要だ。
■空気が読めない
空気が読めない点も、無神経な人の特徴だ。それ故に、周囲の人とズレた意見を言ってしまうことがある。例えば、一人のミスを皆で励ましながらカバーしようとしているのに、それを察することなくみんなの前で責任を追及するなどが挙げられる。相手の声色や表情、その場の雰囲気や流れを汲むのが苦手で、的外れな言動をしてしまうこともあるため注意しよう。
■相手の気持ちを考えない
無神経な人には、相手の気持ちを考えない発言や行動がよく見られる。
自分の発言で相手がどう思うか、その場の状況で相手がどんな気持ちでいるのかを深く考えずに、自分が思ったままを言う。相手の感情や反応に関心を持っていないため、オブラートに包んで伝えるといった気遣いもしない。
本人は冗談や場を和ませるつもりであっても、相手の気持ちにまで考えが及んでおらず、結果的に不用意な言動になってしまいがちだ。
■自分が無神経と言われたら?
もし、自分が無神経だと言われてしまった場合には、先述した言動がなかったかを思い返してみよう。無神経な人だと指摘されたからには、相手への配慮や礼儀を欠いた行いがあったはずだ。自分の言動を振り返り、心当たりがあれば反省して相手に謝罪しよう。
また、同じことをくり返さないためには、以下のポイントに気を付けて人と接することが大切だ。
・相手を観察し、気持ちを想像する
・その場に必要な発言かを考える
相手をよく観察することで、表情や声の調子から気持ちを推し量れる。相手の気持ちを意識してふるまえば、自ずと無神経な言動を回避できるはずだ。そして、自分の言いたいことが本当に求められているかを考えてみることも重要。「沈黙は金なり」ということわざがあるように、不用意な発言をしてしまう可能性があるなら、時には発言を控えるのも手だ。
無神経な人への対処法
無神経な人との付き合いに、ストレスを感じている人も多いだろう。最後に、無神経な人への対処法や自分の気持ちを楽にする方法を紹介する。
■そういう人だと割り切る
無神経な発言を聞くたびに反応していると心が疲れ切ってしまう。自分のメンタルを守るためには、「この人はそういう人だ」と割り切って付き合うと良いだろう。無神経な人は深く考えずに発言しているだけで、悪気がない場合が多い。仮に失礼なことを言われても傷つけようと意図していない可能性が高いため、深読みせずにスルーしよう。
■一定の距離をとる
一定の距離をとって接することも、無神経な人とうまく付き合っていく方法の一つ。会う機会を減らし、物理的な距離な距離をとるのはもちろん、プライベートな話題を避けるなど心理的な距離をとることも有効だ。
■周囲に相談する
一人で悩んでいるなら、思い切って周囲に相談してみるのもいいだろう。人は他者と気持ちを共有できるだけでも、少しは気が楽になる。周囲と話す中でより良い解決策が見つかる場合もあるはずだ。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部