連載/山田美保子の「ギョーカイ裏トレンド図鑑」
ギョーカイ人の食いつきが物凄いスニーカー
〝裏〟ではなく超・表トレンドであることは重々承知なのだけれど、「スケッチャーズ」にまつわる有名人のエピソードを仕入れたので御紹介!
私が〝はじめてのスケッチャーズ〟を手に入れたのは今年2月のことだ。仕事先の某国から夫がお土産で買ってきてくれた薄いピンク色のカジュアルスニーカー。まだコートが必要な時期に薄いピンクの靴は似合わなかったため、しばらく仕舞い込んでいたのだが、LiLiCoさんやバナナマン日村勇紀さん出演のテレビCMを頻繁に見るようになってから履き始めた。
脱ぎ履きしやすいとは聞いていたけれど、これが想像以上のスムーズさ。以来、どこへ行くにも履いていたところ、現場で会うギョーカイ人(特に女性)の食いつきが物凄い。
「これ、いいって聞くけれど、どこで売っているの? デパートにはないわよね?」とは某国民的アイドルを育てたチーフマネジャーの女性の弁である。私と同世代の彼女は、私と同じく〝百貨店世代〟。なんでも流行りのモノはデパートに買いに行ってしまう〝癖〟がある私も、実は2足目を探しにデパートに行き、撃沈した経験がある。
実は10年ほど前から、「まさか私が?」「こんな日がくるなんて……」と自分にツッコミを入れる、若い頃を〝ピンヒール〟のパンプスで通していたアラフィフやアラ還女性の足元がスニーカーに替わっている。「スケッチャーズ」はいま、その世代の女性たちにウケているようだ。
果たして、路面店が渋谷などにあると知り、2足目をどれにしようかと迷っていたとき、同じ美容室に通う松本伊代さんが「スケッチャーズ」のサンダルを履いていらして、「本当に便利なので、こればっかり」と……。
私はその時サンダルタイプを初めて見たのだけれど、足首をストラップで覆うようなデザインなのに、どうして脱ぎ履きがしやすいのかと、しばらくの間、伊代さんの足元をガン見してしまったものだ。