連日の暑さで疲れが溜まる時期かと思います。疲れた時は「甘い物」、栄養ドリンクでもうひと頑張り、缶コーヒーや炭酸飲料で一服、無料の大盛りライスをがっつり…なんて思い当たる節はありませんか? 実は、これらも慢性疲労の要因なんだそうです。しかも、疲れやすい人は太りやすく、老化も早く、大病も患いやすい…。疲労を放置すれば、寿命まで縮まるとか!
東京・銀座のど真ん中にクリニックを構え、糖尿病やアンチエイジングの名医として日々患者に接する牧田先生。近年では著書累計200万部超を誇るベストセラー医師として、たびたびTVにも登場しています。超多忙であるにもかかわらず、若々しく、活気に満ち、スリムで肌つやもあり、とても73歳とは思えませんが、なぜなのでしょうか?
本記事では牧田先生の最新刊「疲れない体をつくる最高の食事術」から一部を抜粋し、牧田先生のように疲れ知らずの体を手に入れるヒントを解説していきます!
「疲労」「肥満」「老化」を防ぐ15の基本〈基本14〉調理に活用。酢の力でAGEを減らす
「黒酢ドリンク」など、酢を使った飲み物を見かける機会が増えました。多くの人にとって、酢には健康的なイメージがあるようです。
私も、酢は良い食材として積極的に摂っていますが、よく言われているように「アミノ酸が多いから」という理由ではありません。
酢を上手に使うとAGEを減らすことができるからです。
これまで述べてきたように、慢性疲労の原因ともなる悪性物質のAGEは、ブドウ糖がタンパク質と結合することでつくられます。ただ、酸性の状態ではその結合が起きにくいことがわかっているのです。
このことから、肉や魚などを調理するときに酢を使うのは賢い方法と言えます。
酢で下味をつけたり、煮たり炒めたりするときの調味料として用いたりすれば、酸性に傾いてAGEの産生をおよそ半分くらいに抑えることができます。
酢は、こうして調理に使うのが一番です。
健康に良さそうだからと酢を飲んでいる人もいますが、あまりおすすめできません。
酢を充分に希釈しないで飲めば、強い酸性であるがゆえに食道や胃の粘膜を荒らしてしまうからです。
また、いかにも健康的な印象の黒酢ドリンクも、市販のものは飲みやすくするために余計な甘味料が入っています。
疲労回復に良いと思って飲んでいたら、血糖値の乱高下を起こしてかえって疲れを溜め込んだ、ということにもなりかねません。
一口に酢と言っても、米酢、バルサミコ酢、リンゴ酢などいろいろあるので、料理内容によって使い分けるのもいいでしょう。
ただ、いずれにしても、できるだけ余計な添加物が入っていないものを選ぶようにしてください。
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いかがだったでしょうか?
牧田先生によれば身も心も若々しくいられる秘訣は、「すべて日々の食事にある」そうです。医学的、生化学的に正しい知識を身につけ、できることから少しずつ実践するだけで、牧田先生のように疲れ知らずの体を手に入れることができ、しかも太らず、老けずに、病気を遠ざけることができます。
名医が実践する「医学的に正しい食事術」が詰まった一冊「疲れない体をつくる最高の食事術」をぜひ書店でチェックしてみてください。
「疲れない体をつくる最高の食事術」
著者/牧田善二
発行/小学館
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牧田善二(まきた・ぜんじ)
AGE牧田クリニック院長・医学博士
糖尿病・合併症治療・アンチエイジング専門医1951年、北海道生まれ。北海道大学医学部卒業。地域医療に従事した後、ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されるAGEの研究を約5年間行う。
血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、『The New England Journal of Medicine』『Science』『THE LANCET』などのトップジャーナルに論文を発表する。
北海道大学医学部講師、久留米大学医学部教授を経て、2003年から糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業。延べ20万人以上の患者を診ている。
著書に、シリーズ90万部超の『医者が教える食事術 最強の教科書』、10万部超の『糖質中毒 痩せられない本当の理由』ほか多数。著書累計は200万部を超える。
AGE牧田クリニック
構成/DIME編集部