連日の暑さで疲れが溜まる時期かと思います。疲れた時は「甘い物」、栄養ドリンクでもうひと頑張り、缶コーヒーや炭酸飲料で一服、無料の大盛りライスをがっつり…なんて思い当たる節はありませんか? 実は、これらも慢性疲労の要因なんだそうです。しかも、疲れやすい人は太りやすく、老化も早く、大病も患いやすい…。疲労を放置すれば、寿命まで縮まるとか!
東京・銀座のど真ん中にクリニックを構え、糖尿病やアンチエイジングの名医として日々患者に接する牧田先生。近年では著書累計200万部超を誇るベストセラー医師として、たびたびTVにも登場しています。超多忙であるにもかかわらず、若々しく、活気に満ち、スリムで肌つやもあり、とても73歳とは思えませんが、なぜなのでしょうか?
本記事では牧田先生の最新刊「疲れない体をつくる最高の食事術」から一部を抜粋し、牧田先生のように疲れ知らずの体を手に入れるヒントを解説していきます!
「疲労」「肥満」「老化」を防ぐ15の基本〈基本13〉「副腎疲労」も食事のバランスで解消
最近よく耳にするようになった「副腎疲労」についてふれておきましょう。
副腎は、左右の腎臓の上にあるとても小さな臓器で、名前と違って腎臓の働きとは直接関係していません。ただ、現代のようなストレス社会において、その役割に注目が集まっています。
2つある副腎は、それぞれ2層に分かれ、内側は「副腎髄質」、外側は「副腎皮質」と呼ばれます。
副腎髄質ではアドレナリンやノルアドレナリンが、副腎皮質ではコルチゾール、DHEA、アルドステロンというホルモンが分泌されます。
いずれも、適切に分泌されることで脳や体の働きを整え、日々を快調に過ごすために欠かせないホルモンです。
ところが、過度のストレスがかかると、「抗ストレスホルモン」と言われるコルチゾールが過剰に分泌され続け、副腎が疲れてしまうのです。その結果、ほかのホルモンの分泌バランスまでおかしくなり、心身の不調を来します。
うつ症状を訴えている人たちのなかには、この副腎疲労が原因となっているケースが少なからずあると思われます。
副腎疲労から身を守るには、なるべくストレスをうまく解消するほか、食事内容の精査が不可欠です。
副腎は、ビタミンCを大量に消費する臓器であり、その働きのためにはビタミンB6、パントテン酸、タンパク質が必要です。それには、野菜や肉、魚などをバランス良く摂らねばなりません。
ストレスが多く副腎疲労を起こしやすい現代人は、なおのこと食事バランスが大切なのです。
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いかがだったでしょうか?
牧田先生によれば身も心も若々しくいられる秘訣は、「すべて日々の食事にある」そうです。医学的、生化学的に正しい知識を身につけ、できることから少しずつ実践するだけで、牧田先生のように疲れ知らずの体を手に入れることができ、しかも太らず、老けずに、病気を遠ざけることができます。
名医が実践する「医学的に正しい食事術」が詰まった一冊「疲れない体をつくる最高の食事術」をぜひ書店でチェックしてみてください。
「疲れない体をつくる最高の食事術」
著者/牧田善二
発行/小学館
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牧田善二(まきた・ぜんじ)
AGE牧田クリニック院長・医学博士
糖尿病・合併症治療・アンチエイジング専門医1951年、北海道生まれ。北海道大学医学部卒業。地域医療に従事した後、ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されるAGEの研究を約5年間行う。
血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、『The New England Journal of Medicine』『Science』『THE LANCET』などのトップジャーナルに論文を発表する。
北海道大学医学部講師、久留米大学医学部教授を経て、2003年から糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業。延べ20万人以上の患者を診ている。
著書に、シリーズ90万部超の『医者が教える食事術 最強の教科書』、10万部超の『糖質中毒 痩せられない本当の理由』ほか多数。著書累計は200万部を超える。
AGE牧田クリニック
構成/DIME編集部