連日の暑さで疲れが溜まる時期かと思います。疲れた時は「甘い物」、栄養ドリンクでもうひと頑張り、缶コーヒーや炭酸飲料で一服、無料の大盛りライスをがっつり…なんて思い当たる節はありませんか? 実は、これらも慢性疲労の要因なんだそうです。しかも、疲れやすい人は太りやすく、老化も早く、大病も患いやすい…。疲労を放置すれば、寿命まで縮まるとか!
東京・銀座のど真ん中にクリニックを構え、糖尿病やアンチエイジングの名医として日々患者に接する牧田先生。近年では著書累計200万部超を誇るベストセラー医師として、たびたびTVにも登場しています。超多忙であるにもかかわらず、若々しく、活気に満ち、スリムで肌つやもあり、とても73歳とは思えませんが、なぜなのでしょうか?
本記事では牧田先生の最新刊「疲れない体をつくる最高の食事術」から一部を抜粋し、牧田先生のように疲れ知らずの体を手に入れるヒントを解説していきます!
「疲労」「肥満」「老化」を防ぐ15の基本 疲労回復をカフェインに頼らない
2015年、一人の男性の死が人々の関心を引きました。まだ20代の若さだったその男性の死因が、エナジードリンクの過剰摂取にあったからです。
シフトワーカー(交替制勤務)だった男性は、深夜勤務時の眠気覚ましにエナジードリンクを多飲し、急性カフェイン中毒を発症して亡くなってしまったのです。
急性カフェイン中毒になると、呼吸数や脈拍が増加し、めまい、震え、吐き気などに襲われ、最悪の場合、死に至ります。
しかし、それを知らず、「疲労回復のため」に愛飲している人が多く見受けられることを、私は憂慮しています。
そもそも、エナジードリンクが根本的な疲労の原因を解消するものではないと、みなさんわかっているはずです。「でも、短期的には効くんだ」「今、この場をしのぎたいんだ」と思うから飲んでいるわけです。
しかし、一瞬シャキッとした感じが得られるのは、なにか素晴らしい栄養素のおかげではなく、そこに含まれるカフェインと砂糖のせいです。
繰り返し述べてきたように、砂糖が溶け込んだ液体を口にすれば、一気に血糖値が上がります。血糖値が上がると、一時的な高揚感に包まれるため、あたかも疲れが取れたような錯覚を起こすのです。
そして、一気に上がった血糖値は一気に下がります。
そこで現れるのは、さらなる疲労感、眠気、あらゆる不快感です。そのため、またエナジードリンクに頼ってしまうわけです。
先の男性も、この負のスパイラルに陥っていたと思われます。
慢性疲労から脱却したいなら、エナジードリンクに頼るのではなく、一刻も早く飲むのをやめることです。
甘い缶コーヒーや清涼飲料水も同様です。もし、「疲れたときにこれが効く!」と感じる飲み物があったなら、それを大いに疑ってみてください。
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いかがだったでしょうか?
牧田先生によれば身も心も若々しくいられる秘訣は、「すべて日々の食事にある」そうです。医学的、生化学的に正しい知識を身につけ、できることから少しずつ実践するだけで、牧田先生のように疲れ知らずの体を手に入れることができ、しかも太らず、老けずに、病気を遠ざけることができます。
名医が実践する「医学的に正しい食事術」が詰まった一冊「疲れない体をつくる最高の食事術」をぜひ書店でチェックしてみてください。
「疲れない体をつくる最高の食事術」
著者/牧田善二
発行/小学館
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牧田善二(まきた・ぜんじ)
AGE牧田クリニック院長・医学博士
糖尿病・合併症治療・アンチエイジング専門医1951年、北海道生まれ。北海道大学医学部卒業。地域医療に従事した後、ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されるAGEの研究を約5年間行う。
血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、『The New England Journal of Medicine』『Science』『THE LANCET』などのトップジャーナルに論文を発表する。
北海道大学医学部講師、久留米大学医学部教授を経て、2003年から糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業。延べ20万人以上の患者を診ている。
著書に、シリーズ90万部超の『医者が教える食事術 最強の教科書』、10万部超の『糖質中毒 痩せられない本当の理由』ほか多数。著書累計は200万部を超える。
AGE牧田クリニック
構成/DIME編集部