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加工食品より伝統食を重んじることで疲労、肥満、老化を予防できる理由

2024.07.18

連日の暑さで疲れが溜まる時期かと思います。疲れた時は「甘い物」、栄養ドリンクでもうひと頑張り、缶コーヒーや炭酸飲料で一服、無料の大盛りライスをがっつり…なんて思い当たる節はありませんか? 実は、これらも慢性疲労の要因なんだそうです。しかも、疲れやすい人は太りやすく、老化も早く、大病も患いやすい…。疲労を放置すれば、寿命まで縮まるとか!

東京・銀座のど真ん中にクリニックを構え、糖尿病やアンチエイジングの名医として日々患者に接する牧田先生。近年では著書累計200万部超を誇るベストセラー医師として、たびたびTVにも登場しています。超多忙であるにもかかわらず、若々しく、活気に満ち、スリムで肌つやもあり、とても73歳とは思えませんが、なぜなのでしょうか?

本記事では牧田先生の最新刊「疲れない体をつくる最高の食事術」から一部を抜粋し、牧田先生のように疲れ知らずの体を手に入れるヒントを解説していきます!

「疲労」「肥満」「老化」を防ぐ基本 加工食品より「伝統食」を重んじる

 私たち人間のDNA構造は、人類がこの世に誕生した時代から、ほとんど変わっていません。つまり、私たちにとって、遠い祖先と同じように暮らしていくのがDNA構造上は最も自然な姿でしょう。

 とはいえ私は、人類のテクノロジーを否定するつもりは毛頭ありません。快適な住まいや便利な交通手段、世界と繫がれるネット環境など、祖先の時代にはなかった素晴らしい発明品を、私たちは次々と手にしています。もうすぐ、空飛ぶ自動車(しかも自動運転)も実現することでしょう。

 私は、そうした進化を積極的に暮らしに取り入れる「新しいもの好き」ですが、こと食事に関しては慎重です。できるだけ、遠い祖先のようにありたいと思っています。

 食習慣について、現代人が遠い祖先と違っている点は、大きく2つあります。

 1つは、炭水化物や砂糖などの糖質を大量に摂るようになったこと。

 もう1つが、加工食品を口にするようになったことです。

 それゆえ私は、その2つの要素の逆をやっています。すなわち、糖質摂取は極力控え、なるべく加工していないものを食べるようにしています。

 加工食品は、添加物が心配なだけでなく、総じて柔らかく、私たちに本来備わっている嚙む力も弱らせます

 2010年に翻訳出版された『食生活と身体の退化』の著者である、アメリカの歯科医師W・Aプライス博士は、1930年代から、ペルーやスイスなど世界14か国に足を運び、食生活と健康の関わりについて調査を行いました。

■噛む力が弱くなるという負のスパイラル

 そこでは、地域の伝統食を食べている人々と、同じ民族でありながら砂糖や加工食品などを取り入れた近代的食生活に移行した人々が比較されました。

 その結果、伝統食を食べている人たちは共通して、完璧に近い健康体ときれいな歯並びを持っていたそうです。

 一方、近代的な食生活に移行した人たちは、歯の不正咬合が多く、顔の形まで変化しているケースが多く見られたと聞きます。

 日本においても現代人は、顎が小さく歯並びが悪くなっています。

 歯並びが悪ければ、うまく嚙めないために柔らかいものを好むようになるし、柔らかいものを食べていれば、嚙む力が弱くなるという負のスパイラルに陥ります。

 しかし、食べることは生きる原点。そして、食べることは嚙むという行為なくして成り立ちません。「食べやすい」という理由で加工食品に頼っているのは、食に関する負け組の振る舞いなのです。

「疲労回復しよう」と新発売のエナジードリンクに飛びつくのは、新しい行動かもしれませんが、賢い行動ではありません。

 もっと、生き物本来の力を鍛えましょう

☆ ☆ ☆

いかがだったでしょうか?

牧田先生によれば身も心も若々しくいられる秘訣は、「すべて日々の食事にある」そうです。医学的、生化学的に正しい知識を身につけ、できることから少しずつ実践するだけで、牧田先生のように疲れ知らずの体を手に入れることができ、しかも太らず、老けずに、病気を遠ざけることができます。

名医が実践する「医学的に正しい食事術」が詰まった一冊「疲れない体をつくる最高の食事術」をぜひ書店でチェックしてみてください。

「疲れない体をつくる最高の食事術」
著者/牧田善二
発行/小学館
Amazonで購入する
楽天ブックスで購入する

牧田善二(まきた・ぜんじ)
AGE牧田クリニック院長・医学博士
糖尿病・合併症治療・アンチエイジング専門医1951年、北海道生まれ。北海道大学医学部卒業。地域医療に従事した後、ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されるAGEの研究を約5年間行う。
血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、『The New England Journal of Medicine』『Science』『THE LANCET』などのトップジャーナルに論文を発表する。
北海道大学医学部講師、久留米大学医学部教授を経て、2003年から糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業。延べ20万人以上の患者を診ている。
著書に、シリーズ90万部超の『医者が教える食事術 最強の教科書』、10万部超の『糖質中毒 痩せられない本当の理由』ほか多数。著書累計は200万部を超える。
AGE牧田クリニック

構成/DIME編集部

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