ライフエンディングのトータルサポートを提供する燦ホールディングスでは、2020年より「ライフエンディングに関する意識調査」を首都圏、近畿圏で喪主または葬儀を執り行なった経験がある40~70代の男女1000名を対象に実施している。
先日、2024年3月実施分の結果から前半が発表されたので、同社リリースを元にその概要をお伝えする。
初めて喪主または葬儀を執り行った平均年齢は「50歳」
2020年の47.5歳から上がり続け、昨年の51.2歳をピークに今年は1.2歳下がる。年代別にみると「40代」が全体の30%で最も多く、次いで「50代」が27%となっている。
■葬儀のことで知っていればよかったと後悔していることは「適正価格」
葬儀のことで知っていればよかったと後悔している人は全体の6割強を占める。
具体的な内容としては、調査開始から5年連続で「適正価格」が1位となった。2位「葬儀社の選び方」、3位「葬儀の形式」は、コロナ禍が落ち着いた昨年から順位が上昇。日常を取り戻し、葬儀の内容への関心が深まっていることが推察できる。
葬儀以外で知っていればよかったと後悔していることは「相続」
葬儀以外のことで知っていればよかったと後悔している人は、全体の55%。具体的な内容としては、1位「相続」、2位「お墓・霊園・納骨堂」、3位「遺品整理」で、このTOP3は5年間変わりはない。
■生前、故人に確認せずに後悔したことがある人は4割
具体的な内容は、1位「遺品整理」、2位「財産・相続」、3位「遺影写真」となった。
ちなみに公開した人の割合は、2020年52%、2021年43%、2022年40%、2023年41%と減少傾向にある。
■84%の人が葬儀について「誰かに相談をしている」
相談する相手は1位「葬儀社」、2位「兄弟」、3位「配偶者」の順となった。
「葬儀社」はコロナ禍の2021年、2022年は3位になるも、2023年から1位に復活した。コロナ禍の期間は、配偶者など一緒に住む身近な人に相談する人が多かったが、日常が戻ったことで「兄弟」「親」「親戚」など同居者以外に範囲が広がったようだ。
調査概要
調査名/ライフエンディングに関する意識調査
調査期間/2024年3月14日~18日
調査対象/首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)、近畿圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)で喪主もしくは葬儀を執り行なった経験のある40~70代の男女
回答者数/1000名
調査方法/インターネットによるアンケート調査
調査主管/燦ホールディングス株式会社
関連情報
https://www.san-hd.co.jp/
構成/清水眞希