今やスマホは若い世代だけのものではない。電車の中や飲食店、病院の待合室など様々な場面で小さな画面と睨めっこしているシニア世代を見かける機会も増えてきた。
では、シニア世代は主にどんな種類のスマホをはじめとした携帯電話を利用しているのだろうか?
NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所はこのほど、全国の60~84歳のシニア男女を対象に「利用している携帯電話の種類」に関する意識調査を実施し、1130の有効回答を得た。詳細は以下の通り。
1. 60・70代はAndroidスマホ、80代はシニア向けスマホが最も多い
シニアが利用している携帯電話の種類(複数利用している場合は、最も利用している機器)はどのようなものか調査したところ、60代はAndroidのスマホが46%で最も多く、次いでiPhoneも38%となり、合わせると8割を超えていた。
70代もAndroidスマホが最も多く39%、次に多いのはシニア向けのスマホで24%となる。iPhoneは18%で、この3つ(スマホ)を合わせると、8割を超えた。80代はシニア向けスマホが29%と最も多く、次いでAndroidスマホが27%、従来のケータイ(シニア向けも含む)も約3割所有しているとわかった。
図1. 最もよく利用する携帯電話の種類
2. 70代 従来のケータイからスマホへの移行が進む
60・70代の利用している携帯の種類を経年変化で見たのが、図2・3となる。60代はここ数年大きな変化は見られない。70代は、従来のケータイ(シニア向けも含む)が1年で8ポイント減り、その分スマホ(特にAndroidスマホ)に代わっている。なお図2・3は関東のシニアが対象だ。
図2. 60代最もよく利用する携帯電話の種類(経年推移)
図3. 70代最もよく利用する携帯電話の種類(経年推移)