少子化が進んでいる現在、小中高等学校が多く集まっている都道府県はどこなのだろうか。
NTTタウンページは、タウンページデータベース(職業別電話帳データ)を活用してさまざまなマーケティング情報を提供しており、この度「小中高等学校が多い都道府県と、最も多い都道府県を市区町村に細分化」した情報をランキング形式で発表した。
小中高等学校が多い都道府県1位は東京都
まずは2021年から2023年にかけての、都道府県別「小中高等学校」登録件数の調査結果を紹介しよう。
*各地域の登録件数は小中高等学校の合算。
出典:「タウンページデータベース」(NTT東日本・NTT西日本)NTTタウンページ株式会社調べ
2023年における小中高等学校の登録件数の多い地域は、1位が東京都、2位が北海道、3位が大阪府となった。これら3地域に愛知県、神奈川県、埼玉県、福岡県、静岡県を加えた計8地域は、2021年から順位を維持している。
なお、上位10地域の2021年から2023年にかけての登録件数の推移を見ると、すべての地域が2年連続で減少していることがわかる。
1位 東京都
2023年における登録件数2,517件で、東京都が1位となった。2021年から2023年にかけて3年連続で1位を獲得しており、常に2位の件数とは大きな開きがある。
東京都は2021年3月に「東京都教育施策大綱」を発表。その中で「誰一人取り残さず、すべての子供が将来への希望を持って、自ら伸び、育つ教育」を目指すべき教育として掲げた。
また、その実現に向けて「子供の個性と成長に合わせて意欲を引き出す『学び』」「子供の成長を社会全体で支え、主体的に学び続ける力を育む『学び』」「ICTの活用によって、子供たち一人ひとりの力を最大限に伸ばす『学び』(教育×DX)」の3つの「学び」を強化する方針を示している。今後DX事業が教育分野にも大きく影響を与えるようになるだろう。
参考:東京都教育施策大綱(東京都教育委員会)
2位 北海道
北海道も2021年から3年連続となる2位にランクインした。北海道教育委員会は「北海道教育推進計画」で、2023年度から2027年度において北海道が目指す教育の全体像を示している。
同計画では「自立(自然豊かな北の大地で、世界を見つめ、自立の精神にあふれ、自らの夢に挑戦し、実現していく人を育む)」と「共生(ふるさとへの誇りと愛着を持ち、これからの社会に貢献し、共に支え合う人を育む)」の2点が、北海道が目指す教育の基本理念として掲げられている。
ユネスコに登録されている自然文化が豊富な北海道ならではの教育施策も盛り込まれている。
参考:北海道教育推進計画(北海道教育委員会)
3位 大阪府
大阪府もTOP2と同じく、2021年から3年連続で3位となった。大阪府では、2023年度から2032年度までを計画期間とする「第2次大阪府教育振興基本計画」が策定されている。
同計画では、大阪の教育がはぐくむ人物像として、「人生を自ら切り拓いていく人」「認め合い、尊重し協働していく人」「世界や地域とつながり社会に貢献していく人」の3つが掲げられている。