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内臓に悪い影響を与える老化物質AGEと腎臓の切っても切れない関係

2024.08.01

連日の暑さで疲れが溜まる時期かと思います。疲れた時は「甘い物」、栄養ドリンクでもうひと頑張り、缶コーヒーや炭酸飲料で一服、無料の大盛りライスをがっつり…なんて思い当たる節はありませんか? 実は、これらも慢性疲労の要因なんだそうです。しかも、疲れやすい人は太りやすく、老化も早く、大病も患いやすい…。疲労を放置すれば、寿命まで縮まるとか!

東京・銀座のど真ん中にクリニックを構え、糖尿病やアンチエイジングの名医として日々患者に接する牧田先生。近年では著書累計200万部超を誇るベストセラー医師として、たびたびTVにも登場しています。超多忙であるにもかかわらず、若々しく、活気に満ち、スリムで肌つやもあり、とても73歳とは思えませんが、なぜなのでしょうか?

本記事では牧田先生の最新刊「疲れない体をつくる最高の食事術」から一部を抜粋し、牧田先生のように疲れ知らずの体を手に入れるヒントを解説していきます!

AGEが増えると腎臓が悪くなる〈AGE研究に没頭する真の理由〉

 腎臓が濾過して尿に排泄している老廃物や毒素には、悪性物質のAGEも含まれます。

 AGEは体中で悪さをして老化を促進しますが、腎臓がしっかり働いていれば一定量は排出されます。しかし、腎臓の働きが悪くなるとAGEが溜まりやすくなり、慢性的な疲れが取れないのはもちろん、いろいろな病気に罹りやすくなります。

 一方で、AGEが溜まりやすい生活を送っていると、大切な腎臓が害されるとも言えます。まさに、AGEと腎臓は切っても切れない関係にあるのです。

 その仕組みについて、簡単に説明しましょう。

 腎臓には、コーヒーフィルターのような「膜」があり、それを通過することで老廃物や毒素が濾過されます。

 ところが、その膜にAGEがくっつくと、炎症が起きて小さな穴が開いてしまいます(図(7)参照)

 コーヒーフィルターに穴が開けばコーヒーのカスが漏れ出てしまうように、腎臓の膜に穴が開けば、本来は出てこないはずのタンパク質などの物質が尿に漏れ出てしまうのです。もちろん、老廃物や毒素の濾過もうまくいかなくなり、疲れが溜まっていきます。

 このように、「腎臓が悪くなるとAGEを溜め込んでしまう」「AGEが増えると腎臓が悪くなる」という2つの側面から、AGEによってどんどん疲れやすい体、病気に罹りやすい体へと移行していきます。

■AGEは食事との関係が深い物質

 私は医学部を卒業後、しばらく大学病院に勤務していました。そこでは、糖尿病の合併症で腎臓を悪くし、透析に入る患者さんをたくさん見てきました。

 そうした患者さんを助けたくて私は、合併症腎症を進行させる原因について学ぶべく、アメリカに留学しました。

 当時、まだ解明途中ではあったものの、AGEが腎臓を悪くする代表的な原因物質であることが指摘されていました。そこで私は、AGE研究の最先端の場で、まさに寝食を忘れて研究に没頭しました。そして、1992年、当時は「絶対に無理だ」と言われていた血中AGE値の測定に、世界で初めて成功したのです。

 その成果は、『The New England Journal of Medicine』など、最高峰と呼ばれるいくつかの医学誌に、筆頭執筆者として論文を発表し、高い評価を得ました。

 自ら開発したその測定法を用いて、透析に陥った患者さんの血中AGE値を調べてみて驚きました。なんと、正常な人に比べて10倍以上も高かったのです。

 日本に帰ってからは、クリニックの名前も「AGE牧田クリニック」とし、さらに研鑽を積んでいます。そして、研究すればするほど、AGEという物質のタチの悪さを認識するに至っています。

 疲れを溜めずに健康で長生きするには、腎臓をAGEから守ることが非常に大事です。一度ダメになった腎臓は戻らず、命尽きるまで透析が必要になります。

 AGEは、食事との関係が非常に深い物質です。

 心当たりのある方は、どうか、今すぐ食事内容を見直しましょう。

☆ ☆ ☆

いかがだったでしょうか?

牧田先生によれば身も心も若々しくいられる秘訣は、「すべて日々の食事にある」そうです。医学的、生化学的に正しい知識を身につけ、できることから少しずつ実践するだけで、牧田先生のように疲れ知らずの体を手に入れることができ、しかも太らず、老けずに、病気を遠ざけることができます。

名医が実践する「医学的に正しい食事術」が詰まった一冊「疲れない体をつくる最高の食事術」をぜひ書店でチェックしてみてください。

「疲れない体をつくる最高の食事術」
著者/牧田善二
発行/小学館
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牧田善二(まきた・ぜんじ)
AGE牧田クリニック院長・医学博士
糖尿病・合併症治療・アンチエイジング専門医1951年、北海道生まれ。北海道大学医学部卒業。地域医療に従事した後、ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されるAGEの研究を約5年間行う。
血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、『The New England Journal of Medicine』『Science』『THE LANCET』などのトップジャーナルに論文を発表する。
北海道大学医学部講師、久留米大学医学部教授を経て、2003年から糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業。延べ20万人以上の患者を診ている。
著書に、シリーズ90万部超の『医者が教える食事術 最強の教科書』、10万部超の『糖質中毒 痩せられない本当の理由』ほか多数。著書累計は200万部を超える。
AGE牧田クリニック

構成/DIME編集部

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