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100歳を過ぎても元気な人にチョコや赤ワインを好む人が多い理由

2024.07.30

連日の暑さで疲れが溜まる時期かと思います。疲れた時は「甘い物」、栄養ドリンクでもうひと頑張り、缶コーヒーや炭酸飲料で一服、無料の大盛りライスをがっつり…なんて思い当たる節はありませんか? 実は、これらも慢性疲労の要因なんだそうです。しかも、疲れやすい人は太りやすく、老化も早く、大病も患いやすい…。疲労を放置すれば、寿命まで縮まるとか!

東京・銀座のど真ん中にクリニックを構え、糖尿病やアンチエイジングの名医として日々患者に接する牧田先生。近年では著書累計200万部超を誇るベストセラー医師として、たびたびTVにも登場しています。超多忙であるにもかかわらず、若々しく、活気に満ち、スリムで肌つやもあり、とても73歳とは思えませんが、なぜなのでしょうか?

本記事では牧田先生の最新刊「疲れない体をつくる最高の食事術」から一部を抜粋し、牧田先生のように疲れ知らずの体を手に入れるヒントを解説していきます!

100歳を過ぎても元気な人の好物〈チョコと赤ワインの健康効果〉

 人類史上、最も長生きしたとされるのが、フランス人女性のジャンヌ・カルマンさんです。1875年2月21日生まれの彼女は、1997年8月4日に122歳で亡くなるまで、寝たきりにもならずハツラツと暮らしていました

 生前の写真を見てみると、車椅子こそ使っているものの、100歳を過ぎてもおしゃれで快活に過ごす様子が伝わってきます。

 南仏アルルに在住していたため、生前のゴッホに会ったことがあるというくらいですから、その長寿のほどがわかるでしょう。

 あまりにも健康で長生きだったので、晩年のカルマンさんについて「娘が本人になりすましていたのではないか」という疑念が囁かれたことがあります。しかし、フランス国立保健医学研究所の専門家たちがデータを精査し、本人であることが確認されています。

 このカルマンさんが、大好きでよく口にしていたのが、赤ワインとチョコレートです。チョコレートは1週間に1キロ食べたこともあったそうです。

 もう一人、あと少しで120歳というところまで生きたアメリカ人女性、サラ・ナウスさんもチョコレート好きで有名でした。

 また、長寿者が多い地域として有名なイタリアのサルデーニャ島には、肉体労働をこなしながら一日に1リットルものワインを飲む元気な高齢者がたくさんいます。

 後ほど詳しく述べますが、赤ワインにもチョコレートにもポリフェノールという健康にいい成分が豊富に含まれています。そうした成分が、疲れ知らずの体をつくり、健康長寿に寄与していることは確かでしょう。

 私たちの体は、食べたものでつくられ、食べたもので変わっていきます。

 口から入れたものは、胃に送られて消化され、腸を経由して便として肛門から出てきます。その過程で私たちは、「美味しかった」とか「お腹がいっぱいになった」という満足感を得ます。

 しかし、そうした満足感のためだけに食事をしていたのでは、いつまで経っても慢性疲労から抜け出せません。

 大事なのは「生化学」です。嚙み砕いて言うならば、食べたものがどういう成分に分解され、血液を通して体の中に吸収されていくかということです。

 ブドウ糖は、エネルギー源としては大事だけれど、現代人が余らせすぎている成分の代表格です。

 そして、余れば血糖値の乱高下を呼び、疲れを促進してしまう成分でもあります。

 疲れ知らずの丈夫な体をつくるのに、食事の変革は必須で、それは、いくつになってからでも遅すぎるということはありません。

■食事を変えれば最後まで人生を謳歌できる

 たとえば、血液中のタンパク質は、数分から長くても数か月で入れ替わります。悪性物質の入れ替わりが行われた後に、先に説明したAGEという悪性物質を溜めないよう食生活に気を配れば、血管が脆く硬くなることを阻止できます。

 血管の状態が良くなれば、全身に栄養が行き渡り、内臓から皮膚まで若返らせることが可能です。

 一方で、なにも手を打たず、おかしな食事を続けていたら、倍速で体の老化は進みます

 みなさんが今「疲れやすい」と感じているのは、食事についてなにも手を打っていないからです。

 あるいは、手を打っているつもりでも間違っているからです。

 食事を根本から正しいものに変えて、疲れにくい体をつくりましょう。

 そういう体を手に入れられれば、カルマンさんたちのように、最後の一日までハツラツと人生を謳歌できるようになるのです。

☆ ☆ ☆

いかがだったでしょうか?

牧田先生によれば身も心も若々しくいられる秘訣は、「すべて日々の食事にある」そうです。医学的、生化学的に正しい知識を身につけ、できることから少しずつ実践するだけで、牧田先生のように疲れ知らずの体を手に入れることができ、しかも太らず、老けずに、病気を遠ざけることができます。

名医が実践する「医学的に正しい食事術」が詰まった一冊「疲れない体をつくる最高の食事術」をぜひ書店でチェックしてみてください。

「疲れない体をつくる最高の食事術」
著者/牧田善二
発行/小学館
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楽天ブックスで購入する

牧田善二(まきた・ぜんじ)
AGE牧田クリニック院長・医学博士
糖尿病・合併症治療・アンチエイジング専門医1951年、北海道生まれ。北海道大学医学部卒業。地域医療に従事した後、ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されるAGEの研究を約5年間行う。
血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、『The New England Journal of Medicine』『Science』『THE LANCET』などのトップジャーナルに論文を発表する。
北海道大学医学部講師、久留米大学医学部教授を経て、2003年から糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業。延べ20万人以上の患者を診ている。
著書に、シリーズ90万部超の『医者が教える食事術 最強の教科書』、10万部超の『糖質中毒 痩せられない本当の理由』ほか多数。著書累計は200万部を超える。
AGE牧田クリニック

構成/DIME編集部

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