実際おいしいの?二種類の味をリアルに評価
今回、全国の店舗で販売される二種類のうどーなつを試食することができた。
普通のドーナツとちょっと違うのは、食べる前に自分好みの味にできること。店頭で渡される袋入りのドーナツはプレーン味のため、仕上げに「きび糖」か「カレーパウダー」を選び、スプーン一杯のきび砂糖をドーナツの入った袋に入れてシャカシャカと振ることで完成する。
「きび糖」か「カレーパウダー」を選び、スプーン一杯分をふりかけて完成
まず試したのは「きび糖味」。スプーン一杯が大きく、それだけの砂糖を入れることに若干の罪悪感を抱くものの、口に入れた瞬間、きび糖らしい優しい甘さが口の中に広がる。甘すぎることは全くない。そして、驚くべきは食感だ。想像していた以上にもっちもちで、弾力がある。
上戸彩さんが発表会で「生地にも甘さがしっかりあります」とコメントしていたように、砂糖が生地を邪魔せず、生地の味もきちんと感じられる絶妙なバランス。仕事の合間や学校から帰った後のおやつなど老若男女が楽しめる味わいだ。
続いては「やみつきカレー味」。複数のスパイスにフライドオニオン、ガーリックなどの旨みを加えた秘伝スパイスは店内で調合しているそう。食べてみて驚くのは本格的なスパイスの味だということ。カレー味の商品は数多存在するが、ここまで深いスパイスを感じる商品はそうそうないと思う。そして濃厚なスパイスがもっちもちの生地に絡み、甘じょっぱさが生まれている。ここまでおいしいことに正直、驚いた。
原菜乃華さんが「これ1個でお腹が膨れる」と話していたように、おやつにも最適だが、腹持ち良くちょっとした軽食にもなるだろう。スパイシーさはしっかりあるので、子どものおやつというよりは大人向きかもしれない。
二種類の味の印象が全く違うので、その日の気分で選んでも両方購入しても楽しい
〝ささやかな幸せ〟が外食産業の原点という想い
たかが、ドーナツとは侮るなかれ、ここまで手づくり感にこだわり、開発に時間をかけたのはなぜだろうか。
そこは山口社長の「今の時代、今の世の中、どういう体験を外食産業が提供すべきかを常に考えている。我々に何ができるかと考えた時、日々の生活の中で、ささやかな幸せがもっとあっていいのではと思い、今回の商品を開発した」という言葉に集約されているだろう。
「ささやかな幸せ」というキーワード。そして、少しだけ元気になれたり、ほっとしたりを求めている今の世の中のトレンドを的確にキャッチしている、うどーなつ。定番商品になるポテンシャルを十分に秘めているので期待したい。
【商品概要】
販売価格:各300円(税込)5個入り
販売開始日:2024年6月25日(火)~
販売店舗:全国の丸亀製麺(店舗別の販売状況)
取材・文/村上亜紗子