■連載/ゴン川野のPC Audio Lab
イヤホン、マイク、クルマまで幅広く展示
オーディオ分野を細分化して開かれるイベントが多い昨今に、イヤホン、ヘッドホン、マイク、ホームシアター、カーオーディオ、アクセサリーまで幅広いジャンルの製品に触れられるのが「OTOTEN2024」である。
今年も6月22~23日に東京国際フォーラム、ガラス棟B1から7階を使って開催された。内外のオーディオメーカーが参加するだけでなく、日本オーディオ協会や出展各社のセミナーやイベントがおこなわれるのが特徴だ。またディスクユニオンや出版社による物販もある。入場は無料だが、公式サイトより事前申込みが必要となる。
LOTUS×KEFのコラボが実現!
英国を代表する2つのブランドが2021年にパートナーシップを締結。ロータス・エミーラから、KEFが開発するハインドオーディオシステムを搭載することが決まった。こうしてロータス最後のガソリンエンジン車として生まれたEMIRA(エミーラ)にはKEFプレミアムオーディオシステムが搭載された。新たに車載用に開発されたUni-Qドライバーを左右のドアとダッシュボードの3個所に設置、さらに低音用のLF driverを左右に、サブウーハー1基を積んだシンプルなシステムを試聴。2シーターのスポーツカーなので、この構成に不満はない。ちなみにELETREでは15個または23個のスピーカーが搭載され、さらなるイマーシブサウンドが追求されている。
制限時間1人5分、USBメモリーに記録されたハイレゾ音源を再生する試聴方法がとられていた。センターの大型タッチディスプレイで選曲や再生がおこなえ、音量はステアリングに埋め込まれたボタンからも操作できた。Adele「Hold on/30」のボーカルは透明感があって粒立ちがよく解像度が高い。さすが同軸型と思わせる音像定位の明確も感じられた。音量を上げると低域の量感が湧き上がってくる。サブウーハーの低音の質感とスピード感にやや違和感を感じたが、これは迫力重視のOTOTEN用セッティングだったのかもしれない。KEFのフロア型ワイヤレススピーカー「LS60 Wireless」にはロータスエディションも加わり、カーオディオだけでなくホームオーディオにもコラボモデルを展開している。
3.5L DOHC 6気筒VVT-iに+スーパーチャジャーのエンジンを載せたLOTUS EMIRAの2グレードにKEFのオーディオシステムが装備される
車載用Uni-Qドライバーを搭載したカーオディオシステムに加え、家庭用にもLOTUSの伝統色ブリティシュレーシンググリーンをモチーフにした「LS60 Wireless Lotus Edition」が追加された
パンチング加工された穴からUni-Qドライバーがさりげなく見える