連日の暑さで疲れが溜まる時期かと思います。疲れた時は「甘い物」、栄養ドリンクでもうひと頑張り、缶コーヒーや炭酸飲料で一服、無料の大盛りライスをがっつり…なんて思い当たる節はありませんか? 実は、これらも慢性疲労の要因なんだそうです。しかも、疲れやすい人は太りやすく、老化も早く、大病も患いやすい…。疲労を放置すれば、寿命まで縮まるとか!
東京・銀座のど真ん中にクリニックを構え、糖尿病やアンチエイジングの名医として日々患者に接する牧田先生。近年では著書累計200万部超を誇るベストセラー医師として、たびたびTVにも登場しています。超多忙であるにもかかわらず、若々しく、活気に満ち、スリムで肌つやもあり、とても73歳とは思えませんが、なぜなのでしょうか?
本記事では牧田先生の最新刊「疲れない体をつくる最高の食事術」から一部を抜粋し、牧田先生のように疲れ知らずの体を手に入れるヒントを解説していきます!
「疲労」「肥満」「老化」を防ぐ15の基本〈基本15〉鉄の吸収を阻害する添加物を避ける
女性に多い貧血は、だるさ、息切れ、めまいなどの症状を示し、そのまま疲労感に直結します。
貧血の原因はいろいろで、なかには消化器系の病気などが隠れていることもあります。そのため、貧血を指摘されたら、まずは原因の究明が第一です。
とくに重大な病気がないのに起こる貧血の場合、たいていは鉄分の不足によります。
血液中の鉄が不足すると、体の隅々まで酸素を運ぶ力が弱くなり、疲労感や倦怠感に悩まされたり、集中力や思考力が低下したりするのです。
鉄は、赤身の肉や魚、アサリ、納豆、小松菜、キクラゲなどいろいろな食べ物に含まれています。
しかし、貧血になりがちな若い女性ほど、お菓子を食事代わりにしたり、好き嫌いが多かったりと、食生活に問題を抱えている傾向があります。
そこで、貧血による慢性疲労に悩む人は、ある食材に偏るのではなく、いろいろなものをまんべんなく食べるようにしてみましょう。
そのときの「まんべんなく」は、極力、自然な食材にしてください。加工食品をあれこれ食べていたのでは本末転倒です。
というのも、カップ麺などのインスタント食品、ちくわなどの練り物、ソーセージなどの加工肉には、リンという食品添加物が多く含まれます。このリンが、鉄の吸収を阻害すると考えられるのです。
もともと鉄は、吸収率がとても低い栄養素です。
ですから「摂る」ことを考えるだけでなく、阻害する要素を排除していくことが必要になります。
いろいろな食材をまんべんなく食べて、加工食品には手を出さない。これを守っていけば、鉄の欠乏が原因の慢性疲労は克服できるでしょう。
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いかがだったでしょうか?
牧田先生によれば身も心も若々しくいられる秘訣は、「すべて日々の食事にある」そうです。医学的、生化学的に正しい知識を身につけ、できることから少しずつ実践するだけで、牧田先生のように疲れ知らずの体を手に入れることができ、しかも太らず、老けずに、病気を遠ざけることができます。
名医が実践する「医学的に正しい食事術」が詰まった一冊「疲れない体をつくる最高の食事術」をぜひ書店でチェックしてみてください。
「疲れない体をつくる最高の食事術」
著者/牧田善二
発行/小学館
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牧田善二(まきた・ぜんじ)
AGE牧田クリニック院長・医学博士
糖尿病・合併症治療・アンチエイジング専門医1951年、北海道生まれ。北海道大学医学部卒業。地域医療に従事した後、ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで、糖尿病合併症の原因として注目されるAGEの研究を約5年間行う。
血中AGEの測定法を世界で初めて開発し、『The New England Journal of Medicine』『Science』『THE LANCET』などのトップジャーナルに論文を発表する。
北海道大学医学部講師、久留米大学医学部教授を経て、2003年から糖尿病をはじめとする生活習慣病、肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開業。延べ20万人以上の患者を診ている。
著書に、シリーズ90万部超の『医者が教える食事術 最強の教科書』、10万部超の『糖質中毒 痩せられない本当の理由』ほか多数。著書累計は200万部を超える。
AGE牧田クリニック
構成/DIME編集部