目次
日常で見聞きすることが多い表現でも、正しい意味を理解していないことは珍しくない。「傲慢(ごうまん)」も、そんな日本語の一つだ。言葉が使われている場面から、偉そうで無礼な様子であるニュアンスは掴めるものの、傲慢な人の特徴や適切な接し方まではわかっていない人が少なくないのではないだろうか。
そこで本記事では、「傲慢な人」の意味や英語表現、特徴を解説する。最後に紹介する傲慢な人とスムーズに付き合うコツも、ぜひこの機会にチェックしてほしい。
傲慢の意味や英語表現
まずは、傲慢の正しい意味や英語表現を見ていこう。
■おごり高ぶって人を侮ること
傲慢な人とは、「おごり高ぶって人を侮る人物」「偉そうで無礼な人」を意味する。
傲慢の「傲」は「人を侮ること」、「慢」は「他をみくびっておごること」を表す漢字だ。「傲慢な態度」「傲慢な振る舞い」といった表現でよく用いられ、ネガティブな言葉として使われる。
■傲慢なことを意味する英語表現
次に、傲慢なことを指す英語表現を紹介する。英語を使う場面がある人は、会話の際にぜひ役立ててほしい。
1. haughtiness
傲慢であることを意味する名詞だ。
【例文】
“She makes herself hated by her haughtiness.”
(彼女はその傲慢さのせいで嫌われてしまう)
“He has an air of haughtiness.”
(彼は傲慢な雰囲気を身にまとっている)
“There is nothing uglier than haughtiness.”
(傲慢な気持ちほど醜いものはない)
2. arrogant
横柄であること・傲慢であることを指す形容詞だ。
【例文】
“He always looks arrogant.”
(彼はいつも傲慢そうな表情をしている)
“My son is too arrogant to listen to his father’s advice.”
(息子は傲慢すぎて父親の助言を聞く耳を持たない)
“Her company’s arrogant attitude towards customer complaints led to a decline in profits.”
(彼女の会社の顧客のクレームに対する傲慢な態度が利益の減少をもたらした)
3. pride
自尊心、うぬぼれ、高慢を表す名詞だ。
【例文】
“She had much pride.”
(彼女は誇り高かった)
“Pride does not consort with poverty.”
(自尊心と貧困は結びつかない)
“He kept his pride intact.”
(彼は自尊心をそのまま保った)
傲慢な人の特徴
次に傲慢な人の特徴を紹介する。自分が周りの人に対して傲慢になっていないか心配な場合は、ぜひチェックしておこう。
1. プライドが高い
自分が相手よりも優位な立場でありたい気持ちが大きく、プライドがとても高いのが傲慢な人の特徴だ。劣っている立場であることが許せず、裏付けがなくても自分の考えを押し通したり、自分の都合のいいように解釈したりして、他者に抵抗するケースもある。
また、プライドが傷つけられたと感じた場合は、周りにいる人に八つ当たりすることもあるため、このタイプとコミュニケーションをとるときはふとした言動にも目を配ろう。
2. 自分がもっとも正しいと思っている
傲慢な人の特徴は、自分がもっとも正しいと思っていることだ。そのため、自分の非を認めず、自分の意見を曲げることはない。話し合いの場では周りの考えを受け入れる考えがないため、他者と敵対してしまうケースも多い。また、トラブルが起きても自分の言動を顧みることはないため、このタイプは責任感がないことを念頭に置いて接するように注意しよう。
3. 周りの人に対して気遣いや感謝がない
日頃お世話になっている、周りの人に対して気遣いや感謝がないのも傲慢な人の特徴の一つ。そのため、「ありがとう」といったお礼の言葉や「いつも迷惑をかけてごめんね」などの相手を気遣う表現を、周囲の人に伝えられない。しかし、自分が相手に何かしたときにはお返しや感謝の気持ちを求めるケースが多い。
傲慢な人とスムーズに付き合うコツ
最後に、傲慢な人と付き合うコツを紹介する。傲慢な人は、日常会話で機嫌を損ねる可能性があるため、スムーズに付き合うためにはコツが必要だ。特にビジネスでコミュニケーションをとることが多い人は、誰とでも対話できるよう理解しておこう。
1. 適度な距離をとる
傲慢な人とうまく付き合うには、適度な距離をとることが大切だ。距離が近い場合、普段から意見を押し通されたり、気遣いがないと文句を言われたりする恐れがある。そのため、最小限のコミュニケーションをとり、表面上の付き合いで済ましておくのがおすすめだ。可能な限り、2人だけの空間を作らずに複数の人数がいる場でコミュニケーションをとると、深い仲にならずに済むだろう。
2. どんな話も受け流す
傲慢な人と接する際、どんな話も受け流すことを意識しよう。傲慢な人はプライドが高いため、他人よりも優位な立場であるかのような行為や振る舞いを見せる。そのため、いつも真摯に傲慢な人の話を受け取っていると、心の疲弊につながる。傲慢な人の話は、あまり気にしないでおこう。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部