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仕事や日常生活で、自我が強い人への対応に頭を悩ませてはいないだろうか。自我が強い人と接する際には、相手の特徴や心理状態を知っておくことが重要だ。
そこで本記事では、自我が強い人の特徴や原因について解説する。自我が強い人の長所も紹介するので、特性として活かしたい方もぜひ参考にしてほしい。
自我が強いとは
まずは、「自我が強い」という言葉の意味を改めて確認しよう。
■自我が強いの意味
自我が強いとは、自分の意見や主張を強く押し出し、それを貫く姿勢を指す言葉。プラスの意味でもマイナスの意味でも使われる言葉で、良く言えば信念がある、悪く言えば頑固と言い換えられる。
「自我が強いね」と告げられた場合は、主張が激しいことを暗に告げられていることもあるため注意が必要だ。
■自我が強いの英語表現
自我が強いことを英語で表現する場合は、自分本位な、利己的なという意味の「egoistic」や「selfish」を使うのがおすすめ。自我の強さをプラスの意味で表現したい場合には、意思の強いという意味の「Strong-willed」を使うと良いだろう。
【例文】
The leader of my team is quite egoistic.
(私のチームのリーダーはかなり自我が強い)
自我が強いの言い換え表現
自我が強いの言い換え表現としては、以下が挙げられる。
■わがまま
わがままは自分の思うがままに振る舞う様子や、そのように行動する人を指す言葉。周囲に気を遣わず、自分勝手だという意味を込めて使われることが多い。
【例文】
子どものわがままを許しすぎるのも考えものだ
■主張が激しい
主張が激しいとは、意思や主張を強く示すことを指す言葉。「悪目立ちしている」といったマイナスの意味で使われることが多く、ファッションや配色など、人の気質を表す用途以外でも使われる。
【例文】
面接では主張が激しくなりすぎないよう注意しよう
自我が強い人の特徴
次に、自我が強い人の特徴を紹介する。特徴を把握することで、自我が強い人への理解を深め、どのように付き合うかの参考になるはずだ。
■自尊心が高い
自我が強い人の特徴としてまず挙げられるのは、自尊心が高い点。自分の意見が正しい、自分が一番との意識が強いと、それが言葉や態度にも表れて自我が強い人として認識されてしまう。
一方、自我の強さを適切にコントロールして周囲の理解を得られれば、自信がある人として認識され、優れたリーダーとなる可能性も秘めている。
■譲れないこだわりがある
譲れないこだわりがあることが多いのも、自我が強い人の特徴。自分が正しいとの意識が強すぎると、他者の意見を受け入れるのが難しくなり、結果として自我が強い人と判断されてしまう。自分のこだわりを通したい場合には、こだわる理由や背景を周囲が納得できるように説明することも大切だ。
■感情的になりやすい
感情的になりやすいことも、自我が強い人の特徴。自我が強い人は意見や主張を周囲に伝えることも多いため、逆らう態度を取られることも多い。
このとき反対意見を「あなたは受け入れられていない」「あなたは間違っている」といった強い否定の意思として受け取ってしまうと、それに反発するかたちで感情的になりがち。冷静かつ論理的に物事を伝えることが、自我が強い印象を和らげてくれるはずだ。
自我が強い人になる原因
こうした自我の強さは、過去の経験から形成されることが多い。ここからは、自我が強い人になる原因について解説しよう。
■周囲から認められてきた経験が多い
自我が強い人になる原因の代表例は、周囲から認められてきた経験の多さ。得意なことや優れている点を褒められ続けると、自分が一番優れているという自意識過剰の状態に陥ってしまうことがある。
才能に恵まれている、褒められる環境で生きてきたなどの場合、無意識のうちに自我が強くなっている可能性があるので注意しよう。
■相手の気持ちを想像するのが苦手
相手の気持ちを想像するのが苦手なことも、自我が強い人になる原因になりうる。自我が強いと判断される人は、相手に威圧感を与える言葉選びをしてしまっていることが多い。
言葉を述べた際に相手がどう感じるか、相手はどんな考えを持っているのか、一呼吸おいて考えてから言葉を発することも大切だ。
自我が強い人の長所
自我が強いことは、時に自分の強みになることもある。ここからは、自我が強い人の長所を紹介しよう。
■頼られる存在になれる
自我が強い人の長所としてまず挙げられるのは、周囲から頼られる存在になれること。自我が強い人は自信を持って意見を率直に伝えるため、自信に満ち溢れた人としても認識される。ただし、自分の意見を押し付けてしまうと「自分勝手だ」といった印象が先行してしまうため注意しよう。
自分の意見をたたき台にして他者の意見も受け入れられるようになれば、さらに信頼されるリーダーになれるはずだ。
■周囲に流されづらい
自我が強い人の長所として、周囲に流されづらいことも挙げられる。自我が強い人はたとえ大多数の人が賛成している意見に対しても、雰囲気に流されることなく反対意見を述べる。
組織では反対意見や斬新な視点が求められることも多いため、周囲に流されず自分の考えを述べる姿勢はチームで重宝されるだろう。
■自分に正直に生きられる
自分に正直に生きられるのも、自我の強い人の長所。自我が強い人は自分の選択を自信を持って肯定できるため、周囲の意見に流されず、自分のやりたいことを遂行できる。
また、自分の信念ややりたいことがはっきりしているため、自分の意思で選択している自意識も生まれやすい。主体的に行動しているという意識にもつながり、より満足度の高い人生を歩めるはずだ。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部