目次
順応性はビジネスで必要なのか、適応性とはどう異なるのか気になることがあるのではないでしょうか?今回は順応性の意味や高い人の特徴、ビジネスで必要な理由、デメリットなどを解説します。順応性を高める方法もご紹介するため、参考にしてください。
順応性とは?
順応性とは、環境や境遇の変化に合わせて行動が変わる性質のことです。似た言葉に適応性がありますが、意味は異なります。
ここでは、順応性の意味や適応性との違い、順応性が高い人の特徴をご紹介します。
■適応性との違い
順応性とは、新しい環境に合わせて自分の性質や行動を変えていくことです。これに対し、適応性とは、その場の状況や環境などに合うように自分を変えていく性質・能力のことをいいます。
どちらも周囲の状況や変化に合わせて、自分の性質や行動などが変わるという点では同じです。
しかし、順応性は周りの変化に自分を合わせるという、受け身のニュアンスがあるのに対し、適応性は自分の意思で状態を変えていくという能動的な意味合いという点で両者は異なります。
参考:デジタル大辞泉
■順応性が高い人の特徴
順応性が高い人には、共通した特徴があります。変化に対して抵抗がなく、柔軟な思考で状況に応じて考え方や行動を変えることができるという点です。
また、順応性が高い人は、問題や困難に直面した場合、それを避けるのではなく解決する方法を模索します。問題を認識し、その解決に向けて具体的な解決策を考えて実行するなど、状況に合わせて行動できます。
否定的な状況も前向きに捉え、学びの機会と考えるのも順応性の高い人の特徴です。新しいことへの好奇心や学ぶ姿勢があり、自分のスキル・知識を伸ばすことに積極的であるという特徴もあります。
順応性がビジネスで求められる理由
現代のビジネスシーンは変化が激しく、企業やそこで働く従業員には、変化を受け入れて上手に対応していく順応性が求められています。
ビジネスで順応性が求められる理由について、詳しくみていきましょう。
■変化しやすい環境に対応できる
順応性が高いと、変化しやすい環境でも状況を読み取り、上手に対応することができます。
現代は技術の進化が速く、ビジネス環境も目まぐるしく変化します。市場の変化や組織内変革、DXへの取り組みなど、さまざまな変化への対応が求められるでしょう。
上手に対応していかないと、成果を出すことは難しい状況です。変化の速い市場で生き残るためには、従業員にも高い順応性が求められるでしょう。
どのような環境の変化にも柔軟に対応でき、問題が起きたときは速やかに解決できる能力を身につけることは、現代のビジネスシーンで不可欠といえるでしょう。
■良好な人間関係を築ける
順応性が高い人は新しい環境に慣れるのが早く、周囲に溶け込みやすいというメリットがあります。コミュニケーション力が高い傾向があり、良好な人間関係を築けます。
人間関係が良くなることで仕事でも周りと協力し合い、業務を円滑に進められるでしょう。問題が起きたときも臨機応変に対応でき、スムーズに処理できます。その結果、組織全体の活性化にもつながるでしょう。
順応性が高いことの意外なデメリット
順応性が高いことは、デメリットな部分もあります。パフォーマンスを発揮できない場合があり、人に同調しやすいという点です。
デメリットな面について、詳しくみていきましょう。
■パフォーマンスを発揮できない場合がある
順応性が高くなりすぎると、周囲の環境に行動が左右されてパフォーマンスを発揮できない場合があります。職場にはさまざまな意見や変え方がありますが、順応性が高すぎる場合、自分の意見を強く主張できずに押し込めてしまうこともあるでしょう。
人間関係を良くしようとするあまり、周囲に合わせて自己主張を控えると、ストレスも溜まります。そのために、仕事で実力を発揮できない場合もあるでしょう。
■人に同調しやすい
順応性が高すぎる場合、人に同調しやすくなる傾向があります。良好な人間関係が築けるというメリットはありますが、関係性を良くするため、相手に同調してしまうこともあるでしょう。
他人の意見に流されて自分の意見や考えを明確に出せないと、自己主張できない人と思われることもあります。
とくに、リーダーシップの発揮や革新的なアイデアの提示が求められる職場環境では、短所と捉えられることもあるでしょう。