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「しつこい人」の特徴とコミュニケーションの取り方

2024.08.12

「しつこい人」と聞いてどのような人物が頭に浮かぶだろうか。

そもそも「しつこい」とは、物事にこだわりがあることや執着していることを表す言葉だ。「しつこい」は日常会話で使われる表現ではあるものの、正しい意味やしつこい人の特徴を言語化していない人も少なくないはず。

そこで本記事では、しつこい人の意味や特徴、心理を解説する。コミュニケーションをとる際に活かせるよう、最後に紹介するしつこい人への対処法もぜひこの機会に確認しておこう。

「しつこい人」とは

まずは「しつこい人」の正しい意味と、時々耳にする「ひつこい」との違いを解説する。ぜひ参考にしてほしい。

■迷惑をかけるほどこだわりがある人

しつこいとは、周りに迷惑をかけるほど物事にこだわりがある様子、付きまとって執着していることを意味する言葉だ。

粘り強くしつこいこと、自分の主張・態度を屈しないことを表す、「執拗(しつよう)」が転じて「執拗い(しつこい)」と用いられるようになり、現在の「しつこい」が使われるようになった。

■「しつこい」と「ひつこい」との違い

「ひつこい」は「しつこい」と同じ意味を持つが、関西地方で使われている方言だ。例えば「君の営業はしつこいことで有名ですよ」という文章を「ひつこい」を使って京都弁で表すと、「あんさんの営業はひつこいことで有名どすえ」といった表現になる。

しつこい人の特徴

次に、しつこい人の特徴を紹介する。しつこい人と話す前に心構えができるよう、特徴をチェックしておこう。

1. 何度も同じことを繰り返す

しつこい人は、何度も同じことを繰り返す。例えば、一度解決した問題を何度も話題にしたり、同じことを何回も注意してきたりする。

また、なかには早く結論を出したい気持ちが優先し、同じ質問を繰り返して聞く人もいる。こういった人は、相手の話題を途中で遮ったり話を急かしたりする場合があることも覚えておこう。

2. 自分の意見を押し付ける

相手の心境を考えずに自分の意見を押し付けるのも、しつこい人の特徴だ。例えば、自分のやり方や理想像を相手に無理強いし、悪気なく世話を焼くおせっかいなタイプがいる。

また、相手から好意を持たれていると勘違いして、時間や関係性を考慮せずに執拗にSNSでメッセージを送るなど、無理に距離感を縮めようとするタイプもいる。相手の状況や心情を考えられず、自分の気持ちを優先して行動する厄介なタイプだ。

しつこい人の心理

ここでは、しつこい人の心理を解説する。しつこい人と接する際に相手のことを考えられるよう、理解を深めていこう。

1. 寂しさや不安を感じている

寂しさを感じると他者に自分を満たしてもらいたい欲求が強くなる。そして、周りとのつながりを過剰に求めたり、構ってほしいと思ったりすることで、しつこいと思われる行動に至るケースがある。

また、不安を感じると周囲に過剰に確認をとることもある。しつこいということは、真面目で一生懸命に取り組めると言い換えることはできるものの、過度な確認は周囲に「自分は信頼されていない」と感じさせることがあるため、人が離れてしまうことがある。

2. 執着している

人や物事に深く思いをかけ、忘れられない状態になるのも、しつこい人の心理だ。優しくしてくれた人や自分を認めてくれた人に対して「こんなに自分を理解してくれる人はいない」といった気持ちがわいて、その人が自分から離れないようにしつこい行動をとることがある。

このような行動に至るのは、自信がないことや自分に価値を感じていない気持ちの表れだ。しかし、特定の相手に対してしつこい行動をとっていると嫌われる要因になりかねないため、自分のことだけ考えて行動するのは控えよう。

3. 自分に頼ってほしい

しつこい行動をしてしまう理由の一つに、自分に頼ってほしい気持ちが挙げられる。特に相手の迷惑を考えずに世話を焼くタイプは余計な干渉をする傾向がある。面倒見がよく頼り甲斐がある反面、「自分がしてもらいたいこと=相手もしてもらいたいこと」と思い込みがちだ。

また、自分の意見を押し付けるタイプは相手から好意を持たれていると勘違いするケースも少なくない。そのため、無意識のうちにしつこく連絡や食事の誘いを繰り返すことがある。これらのタイプと出会ったときは、相手に踏み込みすぎないように注意しよう。

しつこい人の対処法とは

最後に、しつこい人の対処法を紹介する。しつこい人とコミュニケーションをとる際に、ぜひ役立ててほしい。

1. はっきりと断る

嫌な誘いや迷惑と感じる連絡などは、その事実をはっきりと言って断る必要がある。しつこい人から好まれる人は、他者を傷つけたくないという優しい気持ちからはっきりと物事を言わない場合がある。

しかし、自分の気持ちははっきりと言葉で言わなければ伝わらない。伝える際は、どういった事柄に対して不快に感じているかをきちんと伝えよう。

2. 話を聞き流す

しつこい人は自身に対して興味・関心を持つ人物と距離を縮めようとする傾向がある。そのため、しつこい人から話しかけられた際は、自分が不快だと思う話題や興味がない話は聞き流すのが適切な対処法だ。

数人で話をしている場合であれば、その場から去るのもおすすめだ。しつこい人とは、適度な距離感を保とう。

3. 親交を深めない

しつこい人とは2人きりになる場面を作らず、親交を深めるのを控えよう。しつこい人から好意を持たれている場合は、期待をさせないようにできるだけリアクションを大袈裟にせず、無関心な振る舞いをすることが大切だ。

密接して2人で過ごしたり、長時間行動を共にしたりなど、親睦を深める行為は控えよう。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

文/編集部

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