たとえ1分でもいいから時間が欲しい……。そんな子育て中の共働き世帯に、時短と満足度を両立したタイパ家電の導入が進んでいる。
しかし、一度使ったら元には戻れないといわれる、楽ちん家電でありながら、なぜか普及が遅れているのが、食器の洗浄から乾燥までを短時間でこなす食洗機だ。
内閣府の調査によると、日本の家庭用食洗機の普及率は3割程度にとどまる。徐々に家庭に浸透しているものの、約7割が食洗機を利用する欧米諸国に比べるとこの数字はまだまだ物足りない。
そこに食洗機を広めるための切り札として、タイパとコスパ、プラス便利な機能を徹底追求した新製品が登場した。パナソニックの食器洗い乾燥機『NP-TZ500』だ。
食洗機を導入する家庭が少ないのはなぜ?
そもそも、なぜ食洗機を使っている家庭が少ないのか。
食洗機の導入について長らく悩んでいたという、東京在住の山崎貴之さん・美幸さんご夫妻の自宅におじゃましてその理由をうかがった。
山崎家では、妻の美幸さんが食事の準備をし、夫の貴之さんが後片づけをする役割分担。食器は貴之さんが手洗いし、水切りマットで乾かしたあと、キッチンクロスで拭いて、食器棚に収納している。
美幸さんいわく、「マンション探しの内覧で、ビルトイン食洗機が設置されている物件が多く、あればとても便利だろうなと感じていましたが、新居に越して1年が経った今も、夫が導入にあまり乗り気ではなかった……」そう。
当の貴之さんによれば、ご実家に、かなり古いタイプのビルトイン食洗機があったが、運転音が大きい割に汚れ落ちはイマイチで、その後も必要性を感じていなかったとか。そして何より、「手洗いのほうが早く、汚れがきれいに落ちる」という思い込みがあり、導入には消極的であったという。
ところが、今年3歳になる娘の七海さんとふれあう時間が増えていくと、それまで30分~1時間程度、後片づけにかけていた時間を「もったいない」と感じるように。娘さんと一緒に過ごす時間を優先しているため、食事の片づけが後回しとなり、ルーティンだった食器洗いが翌朝にずれ込むこともしばしば。
「家族の団らんを大切にしながら家事もしっかりこなしたい」と考えた貴之さんは、食器洗いを時短化できる、食洗機の導入に心が動きはじめたという。
ただ、導入に踏み切れない理由として、食洗機の便利さを体験したことがない点を挙げた。
「実家で使っていたのは20年以上前の製品ですから、今では大きく進化していることはわかっていますが、キッチン中に響き渡るような運転音と雑な洗浄、サイズに対して控えめな食器容量など、実家での第一印象が最悪だったので、これまで食洗機を使ったことがありませんでした。食洗機の予備知識が乏しく、一度にどのくらいの食器が洗えるかもわからず、お湯を使って洗うことも最近ようやく知りました(笑)」(貴之さん)
一方で、妻の美幸さんはサイズへの不安を感じているという。
「据え置き型を考えていますが、我が家のシンク周りに収まるか、置けたとしても存在感が強くならないか、料理の邪魔にならないかという心配はあります。小さい子どももいるため、衛生面は特に気になりますね」(美幸さん)
確かに百聞は一見にしかず。家庭用食洗機で断トツのシェアを誇るパナソニックの新製品『NP-TZ500』を山崎家に設置。日常の食器洗いに使っていただき、手洗いとの違いを体験してもらった。
食洗機の導入でコスパとタイパが激変!
山崎さん宅のシンク周りにすっきり収まった「NP-TZ500」。
実物を前に、貴之さんが最初に反応したのが、約5人分(※1)の量である食器40点と箸やスプーン、フォークなどの小物20点が一度に洗える、上下2段になった庫内の機能的なレイアウト。幅の広いピーラーなども入れやすい小物ケースや、背の高いグラスなどがセットしやすいタンブラー&ボトルホルダー、さらに上カゴのかけ替えで、直径27 cmの大皿をセットできる点に関心も。
「家族3人の食器が一度に洗えますね。しかも、フライパンやまな板、鍋まで一緒に洗えるとは思いませんでした」(貴之さん)
洗う食器をセット。
あとはおまかせコースのボタンを押すだけでスタート。液体洗剤自動投入をオンにすれば、汚れ具合に合わせ自動で適量の洗剤が投入される。
「思ったよりサイズがコンパクトで圧迫感もなく料理をする時も邪魔になりません」と美幸さんも気に入った様子。
いよいよ山崎家の食洗機生活がスタートした。
(※1)食器点数は、 日本電機工業会自主基準による。
ココが凄い!パナソニックの最新食洗機を導入すべき3つの理由
導入から約1週間。山崎さんご夫妻に、『NP-TZ500』の使用インプレッションをうかがったところ、使って感激した3つのポイントを教えてくれた。「生活がかなり快適になった!」と喜ぶ山崎さんご夫妻も納得の「最新食洗機をおすすめする3つの理由」とは?
(1) ボタンを押すだけで最適なコースが自動選択される
『NP-TZ500』に搭載された新機能「おまかせコース」を選ぶと、汚れに応じて最適なコースが自動で選択される。これを実現するのが、汚れの度合いを、洗浄水の濁度(だくど)から着色汚れと油脂汚れの2段階で検知する「汚れセンサー」だ。
予洗いで主に着色汚れ、洗浄で主に油脂汚れを検知し、汚れの量に応じて、最適な洗剤量・洗浄工程が自動で設定される。
つまり、ボタンを押した後は放置しておくだけで、食器洗いから乾燥まで仕上げてくれる賢い味方だ。
(2)大切な家族の衛生を守る除菌・消臭性能
パナソニック独自の水から生まれたナノサイズのイオン「ナノイーX」。このナノイーX送風でいやなニオイを抑制(※2)し、洗浄前と洗浄後に庫内を除菌(※3)。カビや菌・ウイルス、ニオイなど、さまざまな有害物質を抑制する。
例えば、朝食後の食器を入れたまま、夕食後の食器とまとめて洗浄してもニオイと菌を抑える(※2※3)のでいつも清潔に。
また、高温水と高圧水流による除菌効果にも言及しておきたい。2mの高さまで上がる高圧な水流でしっかり汚れを落とす技術は、さすがパナソニック。ノズル先端形状を工夫した緻密な設計で、細部まで洗浄する。
(※2)<ナノイーXによる食洗機庫内のニオイの抑制> ●試験機関:パナソニック ホールディングス(株)プロダクト解析センター ●試験方法:汚れ付着食器を設置した食洗機庫内のニオイを6段階臭気強度表示法にて評価 ●消臭方法:ナノイーXを放出 ●ニオイ抑制の対象:食洗機庫内 ●試験結果:0.5時間後の臭気強度 カレー:自然放置4.0、ナノイーX送風1.7 /焼き魚:自然放置4.0、ナノイーX送風1.9。 試験成績書発行番号:カレー 1V332-180626-K01、焼き魚 1V332-180627-K01 ●ナノイーX送風の効果は、周囲環境(温度・湿度)、運転時間、臭気の種類によって異なります。ニオイの感じ方には個人差があります。
(※3)<ナノイーXによる食洗機庫内の菌の抑制> ●試験機関:(一財)日本食品分析センター ●試験方法:食洗機庫内の菌液付着食器の生菌数測定 ●除菌方法:ナノイーXを放出 ●除菌の対象:庫内食器類 ●試験結果:8時間後で菌の減少率99 %以上(自社換算値)。1種類のみの菌で実施しています。 除菌効果は、食器の量や位置、汚れの程度により異なります。 試験成績書発行年月日:2018年7月3日 試験成績書発行番号:第18060975001-0101号
(3)1年で2万3100円、299時間の節約
『NP-TZ500』は、給水弁の変更や洗浄シーケンスの最適化などによって、食器40点、小物20点、5人分相当の食器なら手洗いの約1/7の水で洗える(※4)。
1回分の使用水量だけでも2Lペットボトル約32.5本分の節約になり、金額にすると1年で約2万3100円の出費が抑えられるという(※5)。
またAIエコナビにより、自動で消費電力は約5%、運転時間も約4%削減。温水のガス使用料よりも負担を減らすことができる(※6)。
パナソニックの試算によるとタイパは1週間で約5時間の創出、年間で約299時間、自由な時間が持てるという(※7)。
(※4)【NP-TZ500と手洗いの比較】●NP-TZ500(「汚れレベル3」でエコナビ運転OFF・液体洗剤自動投入OFFの場合):食器点数40点・小物20点、水温20 ℃、食器洗い機専用洗剤を5 g使用したとき、使用水量は約9.9 L。●手洗い:食器点数40点・小物20点、水温20 ℃。10 Lのお湯(約40 ℃)でつけ置き洗いした後、洗剤を9.6 mL使用して洗い、毎分6 Lで食器1点あたり13.5秒、小物1点あたり5.5秒流し湯ですすいだとき、使用水量は約75 L。〈日本電機工業会自主基準 標準汚染時〉[2023年7月現在]
(※5)電力料金目安単価31円/kWh(税込) [家電公取協調べ。2022年7月改定]、ガス料金(都市ガス)目安単価222円/㎥(税込) [当社調べ]、水道料金137円/㎥(税込)、下水道使用料125円/㎥(税込)[日本電機工業会調べ][2023年7月現在]
(※6)NP-TZ500、TH5:エコナビ運転した場合としない場合の比較で、消費電力量最大約5 %(5.0 %)削減、運転時間約4分短縮。NP-TZ500:液体洗剤自動投入OFF・「汚れレベル3」、NP-TH5:「汚れレベル2」のとき。「80 ℃すすぎ」は設定しない。日本電機工業会自主基準に基づき、5人用40点の食器をセットし、水温20 ℃、室温25 ℃で測定。●エコナビ運転した場合:消費電力量約730 Wh、運転時間約84分(50 Hz)。●エコナビ運転しない場合:消費電力量約770 Wh、運転時間約88分(50 Hz)。これらは最大値であり、食器の量や汚れ、室温により効果は異なります。
(※7)食器を手洗いして拭き上げるまでにかかった時間と、食洗機に食器をセットする時間の差分で計算。 〈当社調べ〉●NP-TZ500:食器点数40点、小物20点を食洗機にセットする時間は約4.3分。●手洗い:食器点数40点、小物20点を手洗いし、布巾で拭き上げるまでの時間は約29分。
実際に食洗機を導入したら食後の家族時間が30分以上増えた!
貴之さんは開口一番、「最新の食洗機がここまで便利なものとは……。イメージを遥かに超えていました。洗浄力は手洗い以上でした。基本は液体洗剤自動投入をオンにしておまかせコースを使っています。洗剤の入れすぎがないのでよりコスパがいいですね。操作も簡単で、食器を入れてボタンを押すだけですから手間も取りません。水流が強く、娘の水筒やグラスなど長筒形状で手では洗いにくいものも、奥底まで汚れがとれていたことには驚きました。運転音もとても静かで、これなら夜間でも使えますね」(貴之さん)
一方、美幸さんは「使用の前後に除菌をしてくれますから常に清潔に使えて安心ですね。ニオイも気にならないので快適です。洗い物が増えることを気にしなくていいので、導入後はもう一品おかずが増えました(笑)」と笑みをこぼす。
「面倒な洗い物は食洗機にまかせておけばOKなので、食後の家族時間が30分以上増えたことが共働きの私たちには何よりうれしいですね」(貴之さん)
「もう食洗機のない暮らしには戻れそうもないです(笑)」(美幸さん)
パナソニック 食器洗い乾燥器『NP-TZ500』オープン価格
●カラー:ホワイト(W)、シルバー(S)
●サイズ:約 幅550×奥行344<579(※ドア開閉時)>×高さ598mm
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取材・文/安藤政弘 撮影/正重智生