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面と向かって「薄情者」と言われることは少ないかもしれないが、ドラマや漫画などでは度々耳にする言葉だ。直接言われたことがなくても、周囲から薄情な人だと思われている可能性はあるだろう。
この記事では、薄情者の意味をわかりやすく解説する。類義語や対義語、英語表現などもご紹介しているので、気になる人は参考にしよう。
薄情者とは
薄情者の正しい意味、類義語、対義語をそれぞれ解説する。薄情者の意味がわかれば、会話の中で言葉が登場した際に、どのような人のことを指しているのかイメージが湧きやすい。
■薄情者の正しい意味
薄情者とは、人情に薄い人や思いやりの気持ちがない人のこと。例えば、悲しんでいる人への配慮に欠いた発言や、明らかに困っている人を見かけても一切助けないなどの行動がわかりやすい。相手の感情に興味がなく、対応に冷たさを感じるのが特徴だ。
■薄情者の類義語
薄情者の類義語には、以下の言葉がある。
・冷酷な人
・冷徹な人
・ロボットのような人間
・冷淡な人 など
薄情者は「薄情」と「者(人間)」を組み合わせた言葉であるため、言い換えるなら「〇〇な人」「〇〇のような人間」とするのが良いだろう。
■薄情者の対義語
薄情の正しい対義語は「厚情(こうじょう)」だが、「厚情な人」などと表現することは少ない。「厚情」は相手の厚意に対し感謝する場合など、フォーマルな場面で使われることが多い。
薄情者の対義語として使うなら、以下のような言葉がおすすめだ。
・人情深い人
・情に厚い人
・親切な人 など
薄情者の英語表現
薄情者に直訳できる英単語はないため、どのように英語で表現するのか気になるところ。ここでは、薄情者の英語表現と例文を見ていこう。
■薄情者を表す英単語
薄情者を表す英単語はいくつか挙げられる。
・Heartbreaker
他人の感情を深く傷つける人。特に恋愛関係で相手の心を壊すような人のことを指す。
・Cold
「寒い」を意味するが、心の冷たさを表現する場面でも使える。
・Hard on me
直訳すると「私に厳しい」となる。
このように、英語では薄情者に細かなニュアンスを与え、多彩に表現することが可能だ。
■例文
先述した、薄情者の英語表現を使った例文をチェックしよう。今回は紹介した英語表現から、3つの例文を用意した。
【例文】
You’re such a heartbreaker!
(あなたは本当に薄情者だ!)
You’re so cold.
(あなたは冷たい人だ)
You don’t have to be so hard on me.
(そんなに厳しくしないで)
薄情者と言われたときに考えられること
「あなたって薄情者だよね」などと言われることは、なかなかないかもしれない。しかし万が一、面と向かって言われたときや、人づてに聞いたときは、よほどネガティブな印象に残るような言動をしてしまった可能性がある。
ここでは、なぜ薄情者といわれるのか、考えられる原因をいくつか紹介しよう。
■自分への興味・関心が薄いと思われた
薄情者と言われたとき、まず考えられるのが相手に対する興味・関心の薄さだ。必ずしも当てはまるわけではないが、相手への興味・関心が薄いと、返答がどこか他人事だったり、適当な返しをしてしまったりする傾向にある。
少しでも相手への興味・関心があれば、話題の背景に触れようとする発言や、相手の心情を考えた発言に繋がりやすい。コミュニケーションを取る上では、自分の話をきちんと聞いてくれている、知ろうとしてくれていると思われるような姿勢が大切だ。
■自己中心的と思われた
薄情者は、相手の立場に立って物事を考えられない性格だと思われがちだ。つまり、相手からすると、自己中心的な印象に受け取られてしまった可能性がある。自分本位な言動や、相手の気持ちを考えていない言動がなかったか、いま一度振り返ってみよう。
■約束を破られた
薄情者は、相手の気持ちを考えずに行動してしまう傾向にある。このため、「待ち合わせ場所まで出向くのが面倒」などと自分の都合で約束を破ったり、約束自体を忘れてしまったりするのだ。
日頃から約束を守らない人は、プライベートだけでなく仕事先での信用に悪影響を及ぼす可能性が高い。守れない約束はしないに越したことはないが、約束を断る場合は、相手を気遣った断り方や、誠意が伝わる断り方をする必要があるだろう。
薄情者と思われないために
薄情者と思われないためには、どのようなことに気をつける必要があるのだろうか。以下のポイントを参考に、自分自身を見つめ直すきっかけにしてみよう。
■相手に興味・関心を持つ
今後も関係を続けていきたい相手に対しては、常に興味・関心があることを示す言動を意識すると良いだろう。相手に興味・関心があれば自然と会話が広がり、話題の背景を知ることで深みのある返答もしやすくなる。
中身のない返答や、配慮を欠いた返答をした場合は、薄情と捉えられやすいため注意が必要だ。
■自分の言動を振り返る癖をつける
自分自身の言動は、意識をしてみないと改善点に気づくのは難しいもの。自分の言動を振り返り、自分が言われたら嫌だと思うような発言をしていなかったか、考える癖をつけよう。
ただし、振り返ることは大切だが、反省や後悔ばかりしているのも良くない。次に活かそうと意識するのも大切だ。
※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。
文/編集部