はじめに
コカ・コーラといえば誰もが知るグローバル飲料メーカーであり、投資家からも人気の銘柄です。
そこで今回は「もしも10年前に「コカ・コーラ」(KO)の株を購入ていたら?」をテーマに、
10年間継続して保有していた場合の株価の変遷、また「バフェット銘柄」として注目される理由、さらにはコカ・コーラのビジネスモデルとドル円為替の変遷についても詳しく解説していきます。
コカ・コーラの株価の変遷
まず、過去10年間のコカ・コーラの株価推移を見てみましょう。
【株価(USD)各年の6月】
2014年6月 約41ドル
2015年6月 約39ドル
2016年6月 約45ドル
2017年6月 約45ドル
2018年6月 約43ドル
2019年6月 約51ドル
2020年6月 約46ドル
2021年6月 約54ドル
2022年6月 約59ドル
2023年6月 約60ドル
2024年6月 約62ドル (執筆時点6/19)
株価は10年間で約50%上昇したことになります。さらに、コカ・コーラは毎年配当を支払っており、その配当利回りも加味すると、トータルリターンはさらに増加します。
コカ・コーラの株価は長期的な成長を示しており、その安定したパフォーマンスは投資家にとって非常に魅力的です。配当利回りは通常3%前後であり、これは定期的な収入を求める投資家にとって魅力的です。10年間にわたる安定した成長は、同社のビジネスモデルの堅牢さと経営の安定性を反映しています。
ドル円為替の変遷
次に、ドル円(USD/JPY)為替レートの過去10年間の変遷を振り返り、当時は1ドルいくらだったのかを見てみましょう。
【為替レート (JPY)各年平均レート】
2014年 約105円
2015年 約121円
2016年 約108円
2017年 約112円
2018年 約110円
2019年 約109円
2020年 約106円
2021年 約109円
2022年 約131円
2023年 約140円
2024年 約155円(6月執筆時点6/19)
2014年から2024年にかけて、ドル円レートは変動しており、特に2023年から2024年にかけて急激な円安傾向が見られます。この為替レートの変動は、米国株の日本円ベースでのリターンに影響を与えます。
例えば、2014年に1株40ドルで購入したコカ・コーラの株を2024年に60ドルで売却する場合、ドル円レートが140円となると、日本円ベースでのリターンは次のように計算されます。
2014年購入時の価格:40ドル × 102円 = 4,080円
2024年売却時の価格:60ドル × 140円 = 8,400円
したがって、ドル円レートの変動により、株価上昇と円安の両方から利益を得ることができます。為替レートの変動は、投資家が米国株を購入する際に考慮すべき重要な条件といえるでしょう。