あなたはどんな街で働いているだろうか。働くのが楽しくなる要素としては「オフィス内の環境」も重要だが、「オフィスがある街」の雰囲気や環境も重要なのではないだろうか。せっかく時間をかけて出勤するなら、好きな街で働きたいものだ。
AlbaLinkが運営する訳あり物件買取ナビは、関東エリアに住む361人を対象に「東京で働きたいオフィス街」についてアンケート調査を実施したので、注目のポイントをピックアップして紹介しよう。
東京で働きたい憧れのオフィス街1位は「丸の内」
東京で働きたい憧れのオフィス街、堂々の1位は「丸の内(85人)」。2位「有楽町(34人)」、3位「日本橋(31人)」が続き、東京駅周辺のオフィス街が上位を独占した。
全体としては、昔からある「日本屈指のオフィス街」と、「再開発が進むオフィス街」がランクインしている。
1位 丸の内
・大手企業のオフィスが多くあり、ビジネスパーソンが多い。街がきれい(20代 女性)
・騒がしい飲み屋や若者がいなくて、おしゃれなレストランやカフェがあって洗練されており落ち着く。近くに皇居や日比谷公園があって、自然にも触れられる(30代 女性)
・交通の便が良い。帰りに東京駅の地下でおいしいスイーツが買える(50代以上 男性)
東京駅と皇居に挟まれたエリアである丸の内は、隣接する「大手町」や「有楽町」とともに、日本屈指のオフィス街を形成している。
近代的な高層ビルが立ち並びつつも、明治~昭和初期の面影を残す建物も残っているのが、丸の内の魅力。そのため「街並みがきれい」という声も多くなっていた。少し足を延ばせば皇居や日比谷公園があり、緑に触れられるのも魅力。
また遠方への外出・出張が多いビジネスパーソンなら、東京駅に近いという交通アクセスの良さは大きなメリットとなる。
2位 有楽町
・ランチに行けるお店が充実していそう。どんなところからでもアクセスが良さそう(20代 女性)
・古き良き趣ある感じが好ましい(30代 男性)
・商業施設や映画館なども充実しているから(50代以上 女性)
有楽町には、大手企業や官公庁のオフィスが集まっている。オフィスだけではなく、「東京国際フォーラム」をはじめとするイベント・文化施設も立地。
そのため「仕事帰りに楽しめそう」「有楽町という街自体が好き」という声も多く聞かれた。丸の内同様に皇居や日比谷公園に近く、休憩時間を自然の中で過ごせるのも魅力のひとつ。
3位 日本橋
・日本橋で働いているとかっこいいと思うから(30代 男性)
・交通の便が良く、知的な雰囲気がある(40代 女性)
・歴史ある一流の企業が揃っている。交通の便がいい。おいしいお店も揃っている(50代以上 男性)
東京駅八重洲口から徒歩圏内の日本橋。古くから「商業の街」として栄えており、現在は銀行など金融系の企業が多く集まる街として知られている。
「歴史ある街」「金融機関が多い街」であるためか、「日本橋で働くのはかっこいい」「知的」といったイメージを抱く人も多いことがわかった。
4位 新宿
・百貨店や飲食店が多く、仕事帰りに買い物や食事に寄れて、気分転換になりそうだから(30代 女性)
・日本で一番活気があると思っている(40代 男性)
・東京内のどこからでもアクセスが良く、「打ち合わせ」「資料収集」「取材」なども効率的に取り組める。食事や休憩に適したお店が多数あって、気分転換も図りやすい(50代以上 男性)
「歌舞伎町」など繁華街のイメージが強い新宿。しかし西新宿エリアには東京都庁をはじめとする高層ビルが立ち並び、多くの上場企業がオフィスを構えている。オフィス街と商業施設がどちらもあり、仕事帰りも充実させられるのが新宿の魅力だと言えそうだ。
新宿駅は「世界一のターミナル駅」と言われており、バスターミナルもあるため、外出や出張に便利な立地でもある。
5位 新橋
・「ザ・オフィス街」という感じが好きだから(20代 男性)
・昔ながらのオフィス街で、落ち着いた雰囲気で働けそうだからす(30代 男性)
・小洒落すぎていなくて、昔ながらの飲食店が多そうなので(40代 女性)
昔からオフィス街として知られ、「ガード下のリーズナブルな飲食店街」でも有名な新橋。新橋駅には多くの路線が乗り入れており、空港や新幹線にもアクセスしやすい立地。
「ちょっと古い」「昭和」といったイメージもあるが、おしゃれすぎない感じが落ち着く人も多いようだ。
一方隣接する汐留エリアは再開発が進み、東京湾の景色を楽しめる、洗練された雰囲気のオフィス街になっている。
働きたいオフィス街の特徴1位は「飲食店が充実している」
働きたいオフィス街の特徴を聞いたところ、圧倒的1位は「飲食店が充実している(170人)」であった。
勤務中や勤務後の楽しみである「食事」を重視している人が多いとわかる。ランチや勤務後の食事会を楽しみに、仕事へのモチベーションを上げる人も多いのだろう。
2位「街がきれい(97人)」も多くの票を集めていた。3位「交通アクセスがいい(61人)」、4位「オフも楽しめる(55人)」が続く。
オフィス街で働くビジネスパーソンは、「勤務時間外も含めた、日々の過ごしやすさ」を重視しているよう。長い時間を過ごす場所なので、少しでも快適に、ちょっとした楽しみももちながら働けたらよさそうだ。
1位 飲食店が充実している
・安い飲食店がありランチに困らない(20代 女性)
・ランチやおしゃれなキッチンカーが充実しているところに憧れます(40代 男性)
・ランチだけでなくディナーもいただけるお店がビル内や付近にある(50代以上 男性)
とくに、ランチの選択肢が多いことを重視している人が目立つ。おしゃれなお店でリーズナブルにおいしいランチが食べられるオフィス街なら、昼休憩の楽しみが増えそうだ。
反対に飲食店が充実していないと、飲食店が混雑しすぎて待ち時間が長くなったり、焦って食べたりしないといけなくなる。休憩時間にセカセカしてしまうのは避けたいものだ。
2位 街がきれい
・道幅が広い。街並みのデザインに統一感がある。雑居ビルが少ない。清潔感がある(20代 女性)
・冬にイルミネーションが見られるなど、街がきれい(30代 女性)
・街が整備されていて清潔感がある(50代以上 男性)
働く場所に、整った街並みやおしゃれな街並みを求めている人も多いとわかる。街の雰囲気が整然としていて、道行く人もきびきびしていたら、自分の気分もシャキッとする効果がありそう。
また「夜景が美しい」「季節ごとの飾りつけがされる」といった街なら、気分も上がりそうだ。
3位 交通アクセスがいい
・交通の便がいい(20代 男性)
・最寄駅に他の路線も通っていて、アクセスが良い(30代 女性)
・在来線はもちろん、「車」「飛行機」「新幹線」などへのアクセスが良い(40代 男性)
最寄駅からオフィスまでが近いことはもちろん、「オフィスの最寄駅から営業先への行きやすさ」「主要駅までの乗り換えの少なさ」なども重要。出張が多い人なら、空港や新幹線の駅、高速のインターチェンジまでのアクセスも重要になるだろう。
雨の日でも、最寄駅から濡れずにオフィスまで行けるかどうかも、日々快適に通勤するために大切な要素だ。
4位 オフも楽しめる
・オフィス街だけれども商業施設もあり、過ごしやすい(30代 女性)
・仕事終わりに遊べるところが多い(40代 女性)
・「ショッピングセンター」「レストラン・カフェ」「エンターテイメント施設」などが充実しているところ(50代以上 男性)
劇場、映画館、商業施設、飲食店などが近くにあると、勤務後の楽しみが増える。趣味が充実したり、ストレスが発散できたり、新しい刺激を受けられたりするだろう。オフィスだけの街だと味気ないと感じてしまう人も多いのかもしれない。
5位 落ち着いた雰囲気
・ほどよく落ち着いた雰囲気がある(20代 女性)
・ガヤガヤしていない(40代 女性)
・街にいる年齢層が高めで、落ち着いている(50代以上 女性)
業種にもよるのだろうが、「仕事する場所だから、ガヤガヤせず落ち着いた雰囲気であってほしい」と望んでいる人も多いとわかる。
観光客や若者があまりに多い場所だと、落ち着かなさそうだ。人が多い街でも、大通りや駅から少し離れると、少し落ち着いた雰囲気になることもある。
調査概要
調査対象:関東エリアにお住まいの方
調査期間:2024年4月29日~5月14日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:361人(女性217人/男性144人)
回答者の年代:10代 0.3%/20代 19.9%/30代 31.1%/40代 28.8%/50代以上 19.9%
関連情報
https://albalink.co.jp/realestate/tokyo-office/
構成/Ara