日本のキャッシュレス決済業界に衝撃が走った。LINE Payのサービス終了の発表である。
巨大サービスの終焉。それは我々の生活を良い意味でも悪い意味でも変えるターニングポイントである。しかし、どのみちこれだけの巨大サービスを突然終了するわけにはいかない。各機能を段階的に終わらせ、極力混乱のないように収束させるのだ。
チャージ、送金、各種連携等、これらの終了スケジュールを以下にまとめ、「サービス完全終了にどう備えるか」を考察していきたい。
今年11月に新規アカウント開設終了
LINE Payのサービス完全終了の日時は、2025年4月30日である。
その前段階として、まず2024年7月下旬に特典クーポンサービスが打ち切られる予定だ。その後、同年9月上旬に残高送付・送金サービスが、11月下旬にLINE Payの新規アカウント開設が終了する。
言い換えれば、今年11月下旬にはサービス完全終了までの下準備が整うということだ。ここからは残存会員のみに向けたサービス展開となる。
新規アカウント開設終了と同時期に、LINE Payアプリのサービスが幕を閉じる。年が明けた2025年1月下旬には、Visa LINEプリペイドカードのサービスが終わる。全世界のVisaの加盟店で利用できるこのバーチャルプリペイドカードだが、それを日常的な決済手段にしている人は要チェックである。
残高チャージは来年3月に終了
次の波が訪れるのは、2025年3月下旬である。LINE Payの残高チャージが、ここでできなくなるのだ。
これは銀行毎に若干の対応の差はあるが、セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、ファミリーマートマルチコピー機残高チャージは来年3月下旬での終了が決まっている。
そして2025年4月をもってコード支払い、オンライン支払い、LINE Pay請求書支払い等の各種支払いサービスが終了。チャージ&ペイ、履歴閲覧機能、出金サービス、銀行振り込みサービス、家計簿アプリ連携も同じ時期に打ち切られる。