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中古自動車、住まいの設備、取引先の倒産、もしもの時のリスクに備えるサブスク保証サービス3選

2024.06.23

昨今、サブスクリプションサービス(以下、サブスク)がブームになって以来、あらゆる分野でサービスが生まれている。サブスクとは、月額や年額といった定額料金を支払うことで、指定の期間において商品やサービスを利用できるもの。そんな中、「保証」のサブスクも生まれている。何らかの保証を受けたいときには、通常の保証サービスや保険に加入するのが一般的だが、サブスクの保証サービスを選ぶメリットはどのような点にあるのだろうか。3つのサービスをもとに探ってみた。

中古自動車のサブスク保証

一般的に中古自動車(以下、中古車)を新たに購入する際には、メーカーの保証のほか、中古車販売店の保証に加入するかどうかを検討することになる。無料保証と有料保証があり、有料保証をつけるかどうかは、中古車購入費を上げたくない気持ちもあって、迷いが大きいものだ。

しかし中古車は中古である以上、不具合や故障のリスクは大きい。万が一、修理が必要になった場合に、高額な修理代を請求される恐れもある。その意味で、保証は付けておきたいものだが期間が短かったり、アフターケアがそれほど手厚くなかったりするケースもめずらしくない。

これらの中古車販売における課題に対応しようと、長野県の中古自動車販売店、ロイヤルオートサービスが、中古車のサブスク保証「ロイヤルモビリティサービス」を2024年2月に提供を開始した。

保証期間は、初年度登録から最長15年間。更新型であり、1年ごとに更新するかどうかを決めることができ、15年まで更新し続けることができる。

保証部位は600項目と業界最高水準という。ロードサービス・代車付き、専門スタッフによるサポートなどのサービスを24時間365日体制で全国対応する。

600項目保証イメージ

また、本サービスを契約すると、車両にIoT機器「LINK Drive Air」を装着し、コネクテッドカー化できる。LINK Drive Airからクラウド上に車両情報が送信され、走行距離などのデータをもとに、消耗品の予測やコンディションを解析し、オンラインで故障状態や事故を診断する仕組みだ。

従来の中古車保証と比べると、手厚さが特徴といえる。

ところで、通常の保証サービスと比べて、サブスク形式だとどのようなメリットが期待できるのだろうか。同社の担当者は次のように回答する。

「サブスクのメリットは、業界最高水準の保証を更新型で受けることができる点です。通常の保証は1年~2年が多いですが、保証が切れるタイミングで故障や異常が発生して保証を受けられないといった残念な結果に終わることもありますが、本サービスなら初年度登録から15年まで更新が可能ですので、そういったケースを回避できます。車の故障リスクを気にすることなく、安心・安全な環境でドライブを楽しみたい方にぜひ利用していただきたいと思います」

こうした手厚いサブスク保証が誕生したことにより、今後、中古車販売におけるアフターケアが変わっていくことを期待したい。

住まいの設備のサブスク保証

「UCHIMO KEEPING」イメージ

続いては、住まいに関するサブスク保証サービスだ。

日本リビング保証が提供する「UCHIMO KEEPING(うちもキーピング)」は、築年数問わず加入できる住まいの設備機器の無料修理サービス。

設備機器の製造年数に応じた修理限度額が設けられているが、対象機器や定期的な点検・補修の回数など、要望に応じて3つのコースを選択することができ、料金も1,100円/月~と比較的安価に利用できる。

「UCHIMO KEEPING」イメージ

修理の依頼は会員サイトや電話で24時間受付しているため、夜間や休日の急な設備機器トラブルにも対応する(修理手配は翌営業日になる場合あり)。

また、1年継続特典として、将来のメンテナンスや修理限度額を超えた費用などに使えるポイントももらえる。

サブスクの保証サービスは、一般的な保証サービスに加入するのに比べてどのようなメリットがあるだろうか。同社の市場開発室 室長 龍道俊太氏は、次のように解説する。

「設備機器の購入時に付帯される保証は、機器ごとに保証期間や問い合わせ先が異なるため、お客様の管理が手間になるケースがございます。また、実際に故障が発生するタイミングでは保証期間が終了していたり、保証書を紛失してしまっているケースも多くあります。

うちもキーピングはご加入中、ずっと無料修理の対象で、保証期間が終了していた、ということもありませんし、どの機器も連絡先は一つ。会員サイトから簡単に24時間修理依頼が可能です」

自宅の保証といえば、火災保険に加入していれば、カバーされる内容もある。それと比べたメリットはどこにあるだろうか。

「火災保険などに加入している場合は、保険適用になるかもしれませんが、お湯が出ない、トイレが使えないなどの故障時に実際に必要になることといえば保険金というより『お風呂に入れること』『トイレが元通り使えること』ではないでしょうか。当社は2009年から住宅会社を通じて保証サービスを提供してきた経験から、専門スタッフが信頼のおける修理会社をスムーズに手配し、修理完了まで進捗管理いたします」

特にターゲットとするのは、築3年~10年前後の家に住んでおり、家に関する修理の依頼や相談する先がない、もしくはわからない人だという。

「キッチンや給湯器、トイレなどの設備機器は普段の生活になくてはならないものですが、それぞれに耐用年数もあり、一生故障しないということはありません。当社に設備機器の修理をご依頼いただくお客様の9割以上が築3年以上の方であり、故障している機器も住宅によってまったく異なっています。

急に設備機器が壊れてしまった際に、住宅オーナー様が修理先の手配で迷わない、後悔しないためにも、ご活用いただきたいと考えております」

サブスク保証は任意で、必要なときに継続し続けられる安心感がある。「壊れたら生活が送れない」設備だからこそ、サブスクのほうが安心、ととらえることもできるかもしれない。

取引先の倒産リスクに備える保証

3つ目は、会社や個人事業主など向けの、ビジネス用途のサブスク保証だ。

ラクーンフィナンシャルが提供する「URIHO(ウリホ)」は、取引先の経営悪化や倒産による未入金に備えられるサービス。

企業間で取引をする際は、販売した商品の代金を後払いとする、「掛け取引」が一般的だが、URIHOは掛け取引において、取引先の経営状況の悪化や倒産などで売掛金の支払いが遅れたり、未入金になってしまう事態に備えるサブスク型売掛保証サービスだ。

保証対象は、取引先の倒産と1ヵ月以上の支払い遅延。月額9,800円、29,800円、99,800円の3つのプランがあり、事前審査に通過後、プランごとに設けられた上限金額まで社数制限なく保証がかけられる。保証先の入れ替えは自由。

「URIHO」イメージ

同サービスは、日本サブスクリプションビジネス大賞2019にて「優秀賞」を受賞するなど、サブスクサービスとしても注目されている。サブスクとしてのメリットはどんなところにあるのか。同社の代表取締役社長 秋山祐二氏は次のように回答する。

「手続きがWebで手軽にできること、審査の精度が高いことがメリットです。通常の保証サービスですと、紙書類への記入や押印、郵送などのやり取りが必要ですが、URIHOはお申込みから与信審査、保証金の請求まで、PCやスマホからWebで簡単にお手続きができます。AIによる自動審査を活用し、中小企業や個人事業主も含めて審査件数は年間約12万件以上にのぼるため、幅広い企業への対応力も強みです」

同サービスは、ただの保証の側面だけでなく、与信判断にも役立つという。

「審査結果は保証の可否だけでなく『URIHO信号』というバロメーターも出るため、今後、取引金額を増やしても大丈夫なのか、それとも取引を抑えたほうがいいのか、など会社与信の判断材料にもご活用いただけます。そのため、これから事業を拡大したい、売上を伸ばしたい、という企業様にもぜひ使っていただきたいです。URIHOを利用すれば与信判断に必要な情報収集の時間やリソースを経営や営業に充てられ、安心して取引できる体制を構築した上で、事業の競争力を高めることができます」

「URIHO信号」イメージ

契約の手軽さやプランを選べる自由度の高さは、サブスク保証のメリットといえる。それに加えて、事業を進めるに当たって役立つ与信判断のサポートにもなるという点は、注目できる。

3つのサブスク保証から、サブスクの手軽さや便利さを実感できた。また「サブスク契約している間は継続的に保証が受けられる」点は、大きなメリットといえる。

同時に、将来のリスクは変化していくものであり、かけるお金も自身でコントロールしたいニーズにも応えてくれる点も注目したい。

とはいえ、万人に有効とは限らない。一般的な保証サービスや保険と比べて、メリットがある場合に利用を検討してみよう。

【取材協力】
ロイヤルオートサービス
UCHIMO KEEPING
URIHO

文/石原亜香利

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