TOTOが2005年から毎年募集している「トイレ川柳」が2024年で20回目を迎える。この「トイレ川柳」は、自宅や勤め先、旅行先など外出先のトイレでの思い出や出来事など、トイレにまつわるエピソードや想いを川柳形式で募集するもの。
トイレの話題を人とすることは少ないが、川柳を通じてトイレをもっと身近に感じてほしい、という想いから始まり、累計応募句数は52万句を超えたという。
ケータイや震災、コロナなど時代や世相を反映した句も
句には時代を感じられるものが多数ある。2000年代には「ケータイを 切って至福の 小部屋かな」のように、携帯電話の普及を感じられる句や、ウォシュレットの浸透やトイレ機能の進化が見受けられる「部屋探し ウォシュレットで ここに決め」 「フタが開き 誰かに見られて いるような」などの句が詠まれた。
2010年半ばには「旅行先 トイレの質が 宿の質」のように外出先のトイレにも快適性、質を求めている様子が表現された。快適性や質の向上と共に海外に誇れる日本のトイレ文化となったことが「日本に 初めて来たら トイレ見て」の句を通じて感じられる。
震災時やコロナ禍には「断水で 水が命と 知るトイレ」 「念入りに トイレを磨く 自粛中」などの句が詠まれ、あらためて当たり前の日常の大切さに気づかされた。
20回目の募集を記念して、家族の様々なシーンを見つめてきた過去句をもとに、トイレットペーパーに手描きしたアニメーション、「トイレ川柳20回記念 1(ワン)ロールシアター」が制作された。
トイレ川柳で詠まれたエピソードをもとに、家族の思い出を物語に仕立てたもので、「子を囲み 皆で力む 初トイレ」から始まる少女の成長を描いている。
トイレットペーパーに1コマ1コマ手描きでアニメイラストを描き、それをコマ撮りして制作。トイレットペーパー1ロール(約110m)分のイラストは原画600枚程度に相当し、撮影まで含めた総制作時間は273時間におよんだという。
2024年6月17日(月)より、TOTOウェブサイト、ソーシャルメディアで公開中だ。
■TOTOトイレ川柳20回記念「1(ワン)ロールシアター」はこちらからチェック
またTOTOミュージアム(福岡県北九州市)の休憩ラウンジにて、2024年6月19日(水)~2025年3月末(予定)まで「トイレ川柳20回記念展示」を開催する。
TOTOミュージアム
展示では、1(ワン)ロールシアターの上映やトイレ川柳の歴史を紹介するパネルと、歴代のトイレ川柳集の展示を行なう。
「第20回トイレ川柳」募集概要
■応募方法
ウェブサイトもしくはハガキに必要事項記入の上、応募してください。
ウェブサイト/https://jp.toto.com/knowledge/useful/senryu/top/
ハガキ/官製はがきに川柳・住所・氏名・ペンネーム(雅号)・年齢・電話番号・職業(学年)を記入の上、下記住所まで。
〒101-8977 日本郵便 神田郵便局留「トイレ川柳」係 *2024年8月25日(日)必着
スケジュール/
募集期間:2024年6月17日(月)~8月25日(日)
入選者発表:2024年10月予定 TOTOのウェブサイトで発表
川柳集発行:2024年11月10日(日) (トイレの日)予定
■過去の最優秀賞
関連情報
https://jp.toto.com/company/press/2024_06_17_01/
構成/清水眞希